BNグリーンのフリーランス蒸機(1)
で、問題はテンダーです。全くのフリーランスですから、どんな形でもOKですけれど、都合良く調達できるわけはありません。スクラッチしてもプラスチック板で箱に組むだけとはいうものの、台車とかそれなりに面倒です。
ロータリー雪掻車に付属していたものは、アーチバー台車付きと古風な上に小さ過ぎます。イギリス型やドイツ型、あるいは日本のD51用というわけにも行きません。
プラスチックモデルのUPビッグ・ボーイ用は、バウザー社が自社製品への転用を指定しているくらいで最適なはずですが、5軸台車の処理が問題です。
同じモノグラム/コンコーのNYCハドソン用は短いとはいうものの、ATSFオリジナルが異様に長いだけで、十分に堂々としたスタイルです。台車も軸受孔がスリ鉢状となっていてピボット車輪が使えます。
もちろんこのプラモデルは、ファンタジーボックスに展示していた金色塗装で、20年ほど前に東京渋谷道玄坂のアサヒホビーで無心したブツです。
早速、寸法を測って構造を検討します。
床板を新設し、台車中心ピンやカプラー、ウエイトのベースとします。
中心ピンは3軸台車の中央、第2軸の直上として、軸重バランスを取ると共に、ボギー回転角度を確保します。よって、中心ピンを床上面からの取付としますから、床板は外せるようにします。床下面高さはレール面上14mm、車体側板裾は同12mmとなります。
これはイケます。
プラ板の1mmと2mmを組み合わせて、あっという間に出来上がりました。変形が怖いところにはdリモネン系接着剤を使っています。構成は写真で一目瞭然でしょう。台車の中心ピンとドローバーピンには客車で用いた方法を使いました。
車輪は、旧さかつう製長軸36"(10.5mm)です。短軸だとタイヤ側面が側梁に触れます。側梁の材質はスチレン樹脂で自己潤滑性が無いはずですから、軸孔にシリコングリスを塗っています。
ウエイトはRP20.1に合わせ、車体長135mmで、105gとしました。推進運転で必要なら、いつでも追加出来ます。
試しにボイラーもグリーンに塗ると、結構雰囲気が出てきました。
続きはその2をご覧ください。
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