ウォルサーズ製スーパーライナー
開封すると、ホーンフック・カプラーと折曲済の手スリ、それに車番のデカールが添付されています。この内の手スリは車体に孔を開けなければならないし、いかにも面倒です。車番の方は簡単に貼り付けられるし、無いとサマになりません。
ラウンジ車が1編成に2両あってもモデルなら許されますよね。
デカールを見ていくと、1枚に全車種について、フェーズ2、3、4が網羅されていて、車番の無かったコンコーのラウンジ車フェーズ2にも使えます。
問題は貼り付ける位置です。間の悪いことにウォルサーズ製品の説明書にラウンジ車が描かれていません。ならばとネットで写真を探すとフェーズ4ばかりの中に、フェーズ3を1枚だけ見つけました。フェーズ2は、MR誌1982年11月号の図面を参考にしました。
このデカールではまた、車番が重複していたスリーパーを改番できます。耐水サンドペーパーを用いて水研ぎの要領で落してから貼り付けるのですが、下地の白塗膜が薄いので程々で止めます。少しぐらい黒の文字が残ってもウォルサーズのフォントの方が太いので、何とか隠蔽できます。
なお、デカールはオーバーコートをせずに、そのままとしました。剥がれたらまた貼るつもりです。
コンコー編成の中へウォルサーズのラウンジ車を混結してみると、窓ガラスの引っ込み具合と色合いが異なりますが、屋根高さや断面形状、さらに車体カラーには違和感がありません。 真っ黒のスモーク・ガラスを覗き込こむと、中はガランドーです。
実物通りの濃さなのでしょうが、これではモデルとして寂しい、ということで、2008年に発売されたステンレス仕上げの新製品(とれいん誌2009年5月号で紹介)は、このガラスの透明度を上げて室内が追加されたのだと思います。そのほか、手スリが全て取付済、室内装置付き、台車枠がダイキャスト、室内灯準備等とグレードアップされて、値段も倍です。
カトー製品もガラス色は少し薄めでインテリア付です。"売り"はKinematic Couplerですね。
ところで一つ解せないのは、"首振り"です。次のYouTube動画をご覧ください。ウォルサーズがほぼ2秒で収まるのに、コンコーは10秒近くも揺れ続けるのです。単純なガリレオの振り子とは違うし、この運動方程式は私の手に余ります。重さはウォルサーズが200gで、補重したコンコーと一緒なのですけれど……。
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