JR津山駅の転車台と扇形機関庫
当てずっぽうに進むと踏切があって、機関庫の南側に出ました。
小さな公園は整備されて間無しの様で、フェンスには蒸機が描かれています。
ただ、ディーゼルカーも公園も平地ですから、見通しはよくありません。線路の北側に建っているホテルからだったら、駅も車庫も一望です。トレインビュー宿泊プランをやって欲しいですね。
ラウンドハウスとターンテーブルは、クリーンではないものの間近に望めます。まさにカブリツキです。
国鉄色の車両は保存車でしょうか。左手のナンバーを確認すると、DE501です。試作だけに終わった旅客用機関車です。
ラウンドハウスの裏手に回ると、窓越しにターンテーブルでの作業が覗けました。
留置線に接近して建てられている家屋がファンとしては残念です。新築ですから、しばらく前なら見通しの良い写真が撮れたはず……と、南側には小高い丘があって、途中までなら登れそうな雰囲気です。
近くまで歩いて、畑をいじっていた方にお尋ねしたら、昔は山上で花見をしたとのことで、了解をいただきました。
ケモノ道を息を切らせて上ると、機関庫はおろか津山城まで一望できます。蒸機時代ならさぞや壮観だったことでしょう。
ターンテーブルには住宅が被さっています。
航空写真はと検索するとGoogleよりもYahooの方が大きく写っていました。
国土変遷アーカイブ空中写真では、1947年10月4日米軍撮影が鮮明です。
さらに、この津山機関区について詳しく紹介されている「急行『砂丘』記念館」(リンク切れ)というサイトがありました。
津山は岡山県北部一の都市で、姫路と新見を結ぶ姫新線の要衝。津山線と因美線の起終点というのですけれど、私自身は昔からこちらの方面には全く疎く、判るのは職場の旅行で連れて行かれた湯村や湯原の温泉とか、鳥取の砂丘、米子と大山だけ。路線図(pdfファイル)を眺めても山陰線と山陽線に沿った大きな駅名がわかる程度というテイタラクです。
【追記1】屋根裏親仁さんのブログ「マイルトレイン」にDE501が登場しました。これが主題となった「茂蔵 吉備ノ國鐵道浪漫」というコミックを友人にもらったとのこと。ただ、ネットを検索しても発売元をヒットしません。地域振興、町興しの一環だろうに、どうしたことでしょう。
それと、機関庫が「津山まなびの鉄道館」という名前で改装されていました。2016-05-03
さらに、岡山駅の新幹線待合室に津山機関区のジオラマ1/150があると……。2016-11-10
【追記2】朝日新聞2018年10月5日の夕刊に、ここの機関庫と転車台が鉄道遺産に登録されると報じられました。転車台は1930年(昭和5年)製で直径約18メートル、機関庫は1936年(昭和11年)にできた。JR西は2016年に「津山まなびの鉄道館」として一帯を整備。市観光協会が管理運営を担うとのことです。>>朝日新聞デジタル 2018-10-05
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コメント
おお、懐かしいDE50がこんなところに居たのですね。もうとっくに廃車解体されたと思っていました。動くのでしょうか。
投稿: dda40x | 2010/04/06 23:00
私、この駅前ホテルに宿泊したことがあります。
残念ながら窓がかなり小さく、しかも部屋ごとに窓枠の開く向きが異なるため、部屋から機関庫がよく見えるかどうかは運になります。
建物の反対面にも部屋が並ぶため、そちらに当たればトレインビューは絶望的になります。
宿泊の翌日は機関庫の一般公開に参加しました。
残念ながらDE50は静態保存です。
美しく塗装されていますが、ここに保存される前は屋外で長らく放置されていたため、近くで見るとかなり腐食が進んで車体は穴だらけでした。
投稿: YUUNO | 2010/04/07 08:07
ずいぶん昔に山陽本線か新幹線の車窓からDE50を見た事がありました。
その時もすでに塗装は褪せボロボロでした。
いまだに存在していたとはオドロキです。
投稿: Brass_solder | 2010/04/07 08:50
DE50って、皆さんご存じなのですね。DE10とは歯車比が違うだけの機関車だとばかり思っていました。
ところで、ホテルの窓を改造するのは難しいのでしょうか。逆光気味ですけれど、絶対にウケると思うのですが……。
投稿: ワークスK | 2010/04/07 22:12
追記戴いてたことを今日知りました。あの冊子ご覧になられますか?当方、その後眠らせて居ります。
>>機会がありましたら、拝見したいものです。なお、今回は検索でいくつかヒットして、増刷までされていることを知りました。ただし、発行元にはたどり着けていません【ワークスK】
投稿: 屋根裏親仁 | 2016/10/28 09:25