ウィーバー製プラスチックモデル(2)
これ以前の1994年頃、GP38-2をサンタフェのGP38へ改造するキットバッシュを行っていました。これは、時代的にBNモノと被っていて、情熱が冷めてしまっていたのです。
それで、手軽に1編成となる組み合わせは? と考えたんですね。
そうすると、ちょうどその頃に新発売となったFA-2とノースイースタン・カブースでLV、リハイ・バレー鉄道が見つかったのです。ただし、運転台無しのBユニット(FB-2)は入手出来ませんでした。それでホッタラカシになっていたのですが、これを機会に完成させることとしました。といっても、単に窓ガラスとエアーホーン、それにカプラーを取り付けただけです。
上の写真はガラスを入れるために分解したところです。長いビス6本は床板取付用で、黒い門形2つとH形1つのパーツが車体補強というか、床板取付のスぺーサーです。また床板と燃料タンクはプラスチックです。
伝導装置は、ピットマン製モーターからユニバーサル・ジョイントで片方の台車に、さらにチェーンで2軸のギアボックス、さらに他方の台車へはまたユニバーサル・ジョイントという4軸駆動です。
これはGP38-2と全く同じ構成で、ジョイントの進み角度が90度ではなくて、180度となっている点も一緒です。
また、台車枠はプラスチックですけれど2点支持でイコライズします。
この後のU25Bでは、各台車毎にフライホィール付のモーターを垂直に立てた構成となりました。もちろん、FA-2も同じで、床板が鋼板、台車と燃料タンクがダイキャストに変更されています。
ところでアルコのFA-2には、競合形式であるEMDのFユニットに対して、模型として有利な点が2つあります。次の写真を見て下さい。緑色は旧アトラスのF9A、NPのローウィ・スキームです。
1つは、切り妻側のオーバーハングの大きさで、これだけあればケーディーのポケットがゆったりと取り付けられます。Fユニットの方は、ショートカプラーとするか、ポケットを張り出させる必要があります。このF9Aではドローバーとしています。
もう1つは、車体スソ部に設けられているステップの位置です。FA-2は、2つが完全に台車から離れていて、先頭寄の1つは台車枕バネと一致しています。ということは、台車のボギー回転で支障が出ないということです。Fユニットは2つがボルスターを少し外れた位置となっているため、モデルの急曲線ではブレーキシリンダーと接触しやすいことになります。
ところで、このアルコのキャブディーゼルのデザインは“フラットノーズ”と呼ばれています。旅客用のPAと共に、GEの工業デザイナー、Raymond E. Pattenという人物が手掛けたとのことです。(Trains誌2001年9月号p62-69)
EMDの“ブルドックノーズ”の方は、文献に固有のデザイナー名を見付けられません。車体を構成する曲線はどれも単純ですから、かのブロンバーグ氏あたりが適当にでっち上げたのでしょうか。
さて、インジェクション・モールドの窓ガラスは、水溶性のホワイト・ボンドで取り付けました。ただ、接着部に予め塗っておいて、後から窓ガラスを嵌めるという方法では、不器用で接着剤があちこちに付着してしまいました。そこで一旦水で洗った後、所定位置に窓ガラスを置いて、その周囲に接着剤を爪楊枝を使って盛り上げました。乾くまで丸1日待つ必要はありました。
指紋の汚れ除去には例の小林製薬「メガネクリーナーふきふき」を使いました。ただし、今度は拭取紙の方に塗料が少し付着しました。やはりIPAは塗料剥離剤ということで注意が要ります。試供品に較べて液体の量が多くなっている感じです。
カブースの方は、ノースイースタン・スタイル、NE型です。WM、CNJ、RDGなど北東部の鉄道が多く採用しました。第一次世界大戦期に存在したUSRAの規格型を全鋼製に設計変更したタイプです。
このモデルは妻面に窓がありませんが、LVには丸窓や角窓付もありました。
窓ガラスが無いことと、板バネでない台車が残念です。最近の製品は窓ガラスが入って、ヤワかったエンドの柵も太くなっているようです。
今回お見せした2両も“Oゲージの玉手箱”に収納しておきます。作りかけのGP38もご覧いただけたら幸いです。
このFA-2については、dda40xさんのブログでも取り上げられたことがあります。
あとは、走らせてみなければいけませんね。
【追記】ノースイースタン・カブースについては、定本であるMike Schafer著"Caboose"にちゃんと書いてありました。で、アメリカ型鉄道模型大辞典の方に記載しておきました。2010-07-26
| 固定リンク
「Oゲージ三昧」カテゴリの記事
- 戦前の輸出向けOゲージ汽車セット(2016.12.02)
- ラ・ベル木造貨車キット組立の顛末(2004.08.02)
- 土橋和雄氏の叡山電鉄900型きらら(2014.04.02)
- 伊藤剛さんの4-6-2スノー・ホワイト(2012.11.12)
- ホエールベリィ・タンクカーはグラマラス(2011.09.06)
コメント
珍しい塗りをお持ちですね。
この機関車のチェーン・スプロケットが割れやすいのですが、大丈夫でしょうか。
シャフトにローレットを切って圧入してあるのですが、それが時間が経つと割れてしまいます。割れていなければ、今のうち抜き取って、ローレットを削り取り、優秀な接着剤で付けてしまうことをお勧めします。
それと、集電ブラシが強すぎて、かなり電流を流さないと起動できません。
私は下回りを完全新製しました。
>>そうですか。パワートラックのホイールも割れるそうですし、プラスチックは難しいものです。またモーター固定用のインシュロックも緩んでいます。そんな理由もあって最新製品は2モーターになっているのでしょうか。そのBユニットを入手して、このAユニットをダミーとする手が……(笑)【ワークスK】
投稿: dda40x | 2010/05/08 21:09