春のOJ関西はベテラン勢で大盛況
場所は言わずと知れた京阪電車交野(かたの)線の終点、私市(きさいち)から歩いて数分の、大阪府交野市のグリーンビレッジ交野で、ここは関西合同運転会でもお馴染みです。所用で遅れて16時前の到着でしたが、線路上には車両があふれ、周囲にもたくさんの方が談笑されていました。まさに広い体育館が熱気で充満していました。
浅野恭一、中尾豊、秋元宏といったベテランの面々もお元気です。
三木隆氏にお見せいただいたのは、現在進行中だというD51のテンダーです。板バネの端部形状や六角ナットには目が痛くなります。
床にヘタリ込んで喋っていたのは、坂本衛氏です。私の左は、若かりし日に乗務した列車の中でEF58を広げていて知り合ったという濱野譲さんです。
で、坂本さんからは「ノスタルジックトレイン Vol.5(2010年春号)」という雑誌を見せられて、ビックリです。氏の筆になる「吹田操車場盛衰記」という一文と共に、模型人生を語る10ページもの記事が掲載されていたからです。その中に模型大学も紹介されています。
最新作だという1/80の4-6-0、8800形の動輪が完全手作りだというのです。タイヤは19mm径の黄銅パイプを輪切りにし、スポークは糸ノコで切り出したそうです。75歳になられたとのことですが、ホント、恐れ入ります。手描きの図が洒落ています。
「8800はかつてキットが発売されたので、中古の出物を待つ手もあるが、入手する前にこっちがお陀仏になってしまうかもしれない。動輪が手作りで振れがあるのでイコライザーを付ける。この出版社はクルマ専門なので、模型メーカーや店の広告が無い。だから、業界に気兼ねをしないで、素材と50円のジャンクモーターだけで作り上げたモデルを、披露出来る。この趣味は楽しみ方によっては本当にお金が掛からない……」
万人が出来るマネではありませんが、手を動かし続ければボケるわけがないなぁと、再認識できた一刻でした(^_-)
■この「ノスタルジックトレイン」Vol.5に、宮原操車場と大阪駅、梅田貨物駅の関係が一目で判る略図が掲載されていました。「JR宮原操車場ではオイラン車も見た(2010/04/26)」の方に、引用させていただきました。
【追記】この催しの様子が"とれいん"誌2010年7月号p128から4頁、およびRMM誌では8月号のp144から5頁に渡り紹介されました。2010-06-21
【追記2】本文中で言及した濱野譲氏のEF58を紹介するTMS誌を発見しました。1962年3月号です。クラウンギア1段の伝導と書いてあります。2011-10-29
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コメント
いつも拝読しています。更新のペースが早いので、時々見落としてしまうくらいです。
ところで、栗生さんと並んでいる、夜行列車の中でEF58を広げた人は「濱野(はまの)」さんです。
OJ一筋ですが、なぜか私と同じ日本0番鉄道クラブに所属しています。
>>ご教示ありがとうございます。そうでした。失礼を致しました。また宜しくお願いします。【ワークスK】
投稿: モハメイドペーパー楠居 | 2010/05/08 23:18