真夏の叡山電車で
趣味的な話題では、三宅八幡の出町柳寄にあった古い山端(やまはな)変電所は建物が完全に撤去されてしまいました。
駅舎の鉄骨が朱色に塗られています。
宝ヶ池まで戻って、鞍馬線に乗り換えます。
写真の単純クロスは、電車の窓から覗いた方が近くに拝めそうです。右の側線には昔、デトとか架線作業台車が停めてあったと思います。
次は二軒茶屋で、ここから単線になります。
山を降りてきた電車は「京都検定」号です。写真を撮っている跨線橋は京都産業大学のグランド用で、「関係者以外立ち入り禁止」のはずですが、道がそれを越えて山の方へ続いているので、この程度なら許されると判断しました。
ちょうど903-904の"きらら"第2編成が来ました。
この時期の昼過ぎに、この区間で立客がいるなどとは、10数年前には考えられなかった光景です。外国の方も乗っておられました。
新製時には朱色だった手すりが、ステンレス剥き出しに代わっています。
市原とニノ瀬の間が、最大の見せ場である"紅葉のトンネル"です。
カサッ、カサカサッ、と、車体に木の枝が触れる音が聞こえるなどとは、大私鉄では考えられない"サービス"でしょう。
シーズンは例年、11月の中旬から下旬で、両側の木々が真っ赤に染まります。夜間はライトアップされて、それは幻想的です。
終点鞍馬の一つ手前、貴船口(きぶねぐち)で降ります。
残念なことに、当てにしていたアングルが、ことごとく駄目でした。
かつては、この駅のホーム上、鞍馬方が絶好の撮影スポットで、Sカーブの鉄橋上をやってくる2両連結の正面に、ちょうど午後の日差しが当たるというシチュエーションがありました。右の写真は2001年11月11日13時44分、カメラはフジのFinePix40iです。
現在は柵の向うの枝が伸びてしまい、この場所から電車を見通すことが出来なくなっています。ネットを探しても、ここでスッキリと捉えた写真がありません。
実は、1997年に"きらら"が登場する直前も同様で、無理を言って枝を払ってもらったのでした。またソロソロお願いしたいですね。
それと府道の分岐点に架かる舵取橋も、朱色の欄干と金色の擬宝珠が電車に映えて画になったのですが、樹木で見晴らせなくなっていました。左写真は97年6月で、光線状態の良い午前中、電車は"エコモーション"号です。
一方、ホーム向かい側のカエデが元気に茂っていたのは朗報です。一時は除草剤の影響で息も絶え絶えだったのです。紅葉の時期にはライトアップされるとのことです。
最後が貴船口での今回、唯一の写真です。鞍馬川の河原へ降りた鉄橋の下ですけれど、正面がマトモにテカったので、太陽が雲に隠れる列車を待ちました。それと、上背の無い私が腕をいっぱいに伸ばしてシャッターを押したこともあって、ブレています。時刻は15時07分で、少し遅いと山影となります。
付近は鞍馬街道が付け替え工事中でした。ことによると新しいカメラアングルが出来るかもしれません。
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