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2010/12/07

フェザーリバールートへの憧憬(1)

Longing for the Feather River Route, part 1

Pentrex_2132_633901_2 大陸横断鉄道といえば、真っ先にオマハから西へ延びたユニオンパシフィック鉄道と、サクラメントから東へ向かったセントラル・パシフィック鉄道を連想される方が多いことでしょう。
 特に後者のCPは、シエラネバダ山脈を途轍もない難工事の末に通したドナーパスというルートで、後日、サザン・パシフィック鉄道と名前を変えて、キャブフォワードという蒸気機関車を運用したことでも知られています。

 ですから、これに平行してもう一本、鉄道が走っているなどとは、アメリカの鉄道に興味を持ち始めた頃に聞かされても、俄に信じられる話ではありませんでした。【画像はクリックで拡大します】

 ウエスタン・パシフィック鉄道WPがフェザーリバールートを開いたのは、20世紀に入った1909年で、ドナーパス開通の1869年からは40年後ということになります。ですから、土木技術の進歩は大きかったはずです。
 さらに74年が経って、1983年にUPへ併合されました。

 さて、このPentrex社発売の"Union Pacific's Feather River Route"というDVDを買った興味の源は、サンフランシスコ・ゼファーが売り物にしたサイト・シーイング、すなわち絶景が「如何ほどのものか」という好奇心でした。
 まあ、DVDは列車から眺めた風景ではないし、他の路線と較べたわけでもないので実態は判りませんが、アメリカにありがちな殺伐とした荒野とは異なり、緑の多い渓谷が続いていることは確かです。

 せっかく購入したのですから、中身をざっとご紹介しましょう。
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Img_0499b 順番は、西から出発して東へ向かいます。

 パッケージを飾っているクリオClioのトレッスルは、やはり絶景です。
 ケディKeddieではウォータータンクから水が溢れています。
 ウィリアムズ・ループWilliams Loopは、全景を見渡すアングルは無いものの、線路の交差地点に入り込んで撮影しています。
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 キャプションのOANP、OAAP5、OGSTなどは列車番号でしょうか。
 トンネル断面はダブルスタック用に耳のところが削られています。
 ポートラPortolaで機関士の交代するシーンがあります。

 機関車はDash8-40C、SD40-2が主で、他もSD60M、Dash9と6軸機ばかりです。
 列車のほとんどはダブルスタックで、ピギーバックもたくさん登場します。コンテナはAPL、APCがメインです。
 オートキャリアー、カバードホッパー、センタービームフラットカーも走ります。
 ボックスカーは、UPが比較的少なくて、Soo、BNが多い様です。SR、GT、CN、WP、Conrail、AF&SF、C&NW、Frisco、SP、MP、SSW、KCSが読みとれました。
 なんとBNのプレッシャースライド・カバードホッパーが映っています。

 道路をパレードする先頭に"Golden Spike Parade"と書かれた横断幕を掲げた行列は、"Railroad Days Portola,CA"とのペナントも見られて、Portola Railroad Museumの催しです。WPはもちろんですが、UP、SFの車両も動いています。UPはDDA40XやGP30、さらにSacramento Northernの木造カブースが置いてありました。

 1988年のシーンはHigh Line trainと呼ばれる、ケディから北へ向かう路線ですね。南行き列車にカブースがぶら下がっています。ベイウィンドウのCA-11、UP 25853です。SD40-2の3重連がバラスト貨車を数十両も牽引しています。

 アムトラックの旅客列車は出てきません。サンフランシスコ・ゼファーはドナーパス経由なのでしょう。

 さて、注目の1984年の脱線復旧シーンは、なんとパルガPulgaの鉄橋上です。係員がレールを弄っています。脱線したのはBN410095というエアースライド・ホッパーとか、ワッフルサイド・ボックスカーBN218817です。
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 連結器が上下に食い違っているところと、カプラーを持ち上げたら台車がぶら下がるところに、私は納得でした。

 お楽しみの予告編というか、宣伝編も見ものです。Big Boy Color Collectionはビッグボーイのカラー映像で、分岐器の通過でボイラーがずれ、ターンテーブルに乗って回ります。Santa Fe into L.A.はエクタクローム・スキーム塗り立てのディーゼル機が美しく映っています。Union Pacific's Triple Track Main the Kearney sub.にはNWやDRGWの機関車が出てきます。BNSF Gateway sub Runnin' the high Line Keddie to Klamath Fallsは、キャブ・ライド付。Pittsburgh Mainlinesでは、ConrailとCSXに加えて、製鉄所構内鉄道とトルペード貨車が走ります。Railfanning Southern California in the 1950'sには、サンタフェ、UP、SPの蒸気機関車と流線形列車が通るカホンパスなどです。The Battle for Donner Pass Southern Pacific Snow Fightersは迫力満点です。

 さて、この"Union Pacific's Feather River Route"は、オリジナル版が1991年発売のVHSテープで、DVDは2006年発売だと思います。
 ペントレックス社のサイトや、掲示板でのこのDVDの紹介、実際にこのルートを車で走られたdda40x氏の道中記(全5回)もご覧ください。
 また、今回のビデオ画像は、画面をカメラで撮影したものです。

 なお、この「フェザーリバールートへの憧憬」は次の3部作となっています。

  第1回 ペントレックスDVDの紹介
  第2回 SPドナーパスとの競合・ケディワイ
  第3回 WPのモデルと保存車両

【追記】ウィリアムズ・ループの写真を発見しました。カブース写真集である"Cabins, Crummies & Hacks, Vol.4: The SouthWest"のp53です。DVDとは反対側ですね。説明には"the dog to catch its tail"、機関車はF-7のABBBAで、1971年6月、Matthew J. Herson, Jr.の撮影とあります。2010-12-24
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【追記2】dda40xさんがまたここを訪問され、ご自身のブログ"Giants of the West"で紹介が始まりました。最初はクリオのトレッスル、さらにウィリアムズ・ループと続いています。(全6回です)2011-04-05

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