カブリツキ京阪宇治線は2600系まっ盛り
Railfanning while riding a train of Uji-Line, Keihan Electric Railway
年末に購入したデジカメ、ソニーα55をテストしてみました。宇治に出掛けた帰りの電車の運転台カブリツキです。
最初は、沿線をうろついて“走り”を狙おうと考えたのですけれど、この寒さの中で電車が来るのをじっと待つのは厳しいですね。直ぐにギブアップしました。
それに引き換え車内は、暖房が効いていますし、辛抱強く待たなくても次から次へと景色が変わります。おまけに冬はフロント・ガラスが比較的きれいです。低温でのバッテリー容量低下の心配も要りません。【写真はクリックで拡大します】
冒頭の写真は、京阪宇治駅の2番線で、右遠方に宇治川鉄橋を渡るJR奈良線の103系が入りました。
車内の写真も同じ場所です。人工光下の中之島駅のものと比較すると、太陽光線では曇りといえどコントラスト的に厳しいことが判ります。
カブリツキで装着したレンズは、Wキット2本のうちの望遠の方、55-200mmです。露出設定はオートとしてみました。天気がイマイチだったものの、流石に高感度です。
まず三室戸(みむろど)を出たところです。
六地蔵(ろくじぞう)手前のカーブ上です。
ここで実感したのはシャッターのタイミングです。コンパクト・カメラのキヤノンG9とは根本的に違います。初めて弄ったにもかからわず、ドンピシャっと編成全体が収まりました。
宇治線は曲がりくねっていて面白いシーンが撮影できます。速度が低く、編成が短いので、画面に全体を収め易いと思います。
観月橋(かんげつきょう)を出発したときには、近鉄の澱川鉄橋と一緒に入りました。
近鉄電車との遭遇はオーバークロス地点です。ガーダー桁の下に終点中書島(ちゅうしょじま)の駅構内が望めます。
実をいうと、2600系という電車に本気でカメラを向けたのは、今回が最初なんですね。
4連は宇治線だけだし、7連は京阪本線でも専ら朝夕だけで、日中にあまり目にしないことも理由ですが、本音を白状すれば、“好きでない”ということでしょうか。
技術的にもスタイル的にもバランスが悪いというか、何か余肉がついていて重い感じなのです。加えて仕事での関わりが薄くて、形式名のアイデアを出したことと、車掌台側正面窓の固定化を進言したこと。それに空制装置の改良ぐらいです。
でも、今回の一連の流れの中で明確になってきたことは、2600系、即ち2000系が京阪車両史において、突然出現した特異な異端児ではなかったことです。ともすれば、独特の走行装置や断面形状に目を奪われて特別視をしがちですが、仔細に見ていけば技術が連綿と継続して発展していることが読み取れます。
今になって、先年全廃となった1900系とか、その前の600V時代の車両をもう少し写真に納めておくべきだったと悔やんでいます。画像があれば昔のエピソードもお話しし易いのですが・・・・。
【追記】就学前と思われる男の子に母親が話しているのが聞こえました。「これは2000型といって一番古い電車。車体の壁が曲がっている」とのことです。
高校生くらいの女の子がボーイフレンドに説明するには、「青い電車は車内にニュースが表示されて便利。また長椅子がフカフカで気持ちが良い。5000型という電車の、天井まで上昇する座席も意外とフカフカ。この電車(2600系)はイスの表面がツンツンしていて嫌い」なんだそうです。2011-02-20
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コメント
2600系はスカートがついているので2000系とはまたちがった表情ですね。宇治線で動態保存を続けてもらいたいものです。
600V時代の2000系オールM7連急行はすさまじい走りをしていました。90Km/hから上はなかなか加速しないし、ブレーキをかけると衝撃と共に「過負荷」ランプが点灯。車内には銅の焼けたような香りが…。
朝通学時、三条から野江まで先着の各停によく乗っていましたが、65~90km/hの速度制限をマスコンだけで加減速していました。ノッチ戻しや定速制御のようなことができたんですね。
>>私の経験ではスーパーカーは105km/h程度なら、軽く出ます。ただし、90km/hに制限されていました。(鉄道ピクトリアル誌2009年8月臨時増刊号p132右段参照)理由は電気特性上ではなくて、コイルやライザー(集電環)がワイヤーバインドとなっていて、遠心力で広がるという機械的な要因だったはずです【ワークスK】
投稿: ヤマ | 2011/02/05 10:12