京都の四条大橋界隈今昔
市電は無くなり、京阪も地下に潜って、テっちゃん的には面白くもなんともない場所になってしまいました。較べてみたい気持ちが湧いてきて、ゴールデンウィークの一日、出かけてみました。薄曇りですから、建物の影の面を撮影するには都合が良いという思惑もありました。
まず、絵葉書と同じ構図を探します。京阪と疏水(そすい)が川端通という大きな道の地下に隠れ、また鴨川の土手には樹木が生い茂っていて上手いアングルが見つかりません。この程度でしょうか。橋の東南から西北を見ています。
橋の上からは左の程度です。建造時とほとんど変わっていないようです。入り口には派手な装飾が施されています。
通行人の「一度入ってみたいね。高いかなあ」という声が聞こえます。私は興味本位で数回、食事をしたことがあります。それほど値も張らず普通の中華レストランです。ただし昼は、ランチ・メニューをやっていないので、何人かで数品をとるスタイルがお勧めです。
古風なエレベーターで通される4階は東側の見晴らしが抜群で、京阪の地上時代に来ておくべきだったと悔やまれます。
四条大橋の東詰交差点、すなわち京阪の祇園四条駅の直上に戻って、北側のレストラン菊水と、南側の南座です。
位置関係は、Googleの航空写真をご覧ください。
こちら側を写した絵葉書も手に入れました。駅の様子は判るものの電車は見えません。京阪の土台(橋脚?)は、四条大橋の1942年に架け替えられる以前の様式に合わせられているようです。市電の東行き軌道には水が撒かれているのでしょう。レストラン菊水は大正15/1926年、南座は昭和4/1929年の建築です。(これは京阪百年史p83でも使われています)
なお、古い建物を紹介しているサイトはたくさんあります。その中でgipsymaniaという方の、「ヴォーリズを訪ねて-京都の東華菜館-」と、「再び東華菜館へ」、それに「レトロな建物を訪ねて-京都のレストラン菊水-」が大きな写真を揃えられています。近江八幡で有名な建築家の名前は「ヴォーリス」とばかり思っていました。
東側を写した絵葉書は「最新式高級一色版 京都名勝 Views of Great Kyoto 16枚組」の中の一枚です。この中にあった「三条大橋」もアップしておきます。
橋の東方を眺めていて、右が京阪三条駅のはずで、通りの先に京津電気軌道の電車が写っているような気がするのですが、どうでしょう。
次は、連休前に電車で見かけた吊り広告で、四条河原町の「京都マルイ」の新規開店を伝えています。
昨年夏、8月22日阪急閉店直後の8月31日に撮影した様子もご覧ください。
なお、ほとんどの画像は編集ソフトのPhotoshopでレンズ補正を掛けていて、絵葉書の文字が歪んでいるのはそのためです。
【追記】東華菜館で食事をした時の写真が出てきたので追加しておきます。タイムスタンプは2010年11月18日の12:10過ぎで、店内は我々以外に1組だけでした。
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