« 大阪豊中のイチフジ・モデル再訪 | トップページ | ExactRailのMagor 4750カバードホッパー »

2011/08/01

カブリツキ阪急宝塚線はトラス橋オンパレード

A trip from Toyonaka to Umeda along Trakarazuka Line of Hankyu Electric Railway

梅田貨物線跨線橋

 イチフジ模型を訪問した帰りは“お約束”ですから、運転台の直ぐ後ろにカブリ付いて阪急宝塚線を撮影します。
 梅田まで、結構立派なトラス橋がありました。こちらは全くの門外漢ですので、もし何かありましたらご教示いただけると助かります。

 まず、高架の豊中駅で待っていた時にやってきた宝塚行の急行です。【画像はクリックで拡大します】
豊中駅

 豊中を出ると直ぐ右手に留置線が見えます。2本ですね。この右下がイチフジ・モデルです。線路の先に岡町駅が望めます。
 この辺りの航空写真はbingが精細度もレスポンスもグッドです。
豊中駅側線

 次は曽根駅で、手前に伸びる中線は折り返し線です。bing航空写真

阪急曽根駅

阪急曽根駅この駅の梅田方はカーブポイントになっています。宝塚線は曲線ばかりです。

 次は、庄内駅です。下り線が複分岐器となっています。非常渡りと上下2つの副本線分岐を踏切の手前に収めるための苦肉の策ということなのでしょう。bing航空写真
 この頃から陽が射してきました。
阪急庄内駅

 次のトラスは、国道176号線を跨ぎます。橋の形はGoogleのストリートビューでわかります。bing航空写真
阪急宝塚線国道176号跨道橋牛立跨道橋

牛立跨道橋【ひかり・こだまさんのコメントに拠れば、「牛立跨道橋」という呼び名とのことです。また、この橋の前後にコンクリートの欄干のようなものが写っているので、「何だろうか?」とストリートビューを駆使すれば、歩道用の“トンネル”ですね。装飾が施されていて何かイワレがありそうです。豊中市立図書館のサイトに昭和42年頃という写真がありました】

 次の写真で、上のオーバーパスは山陽新幹線です。当線がスルーガーダーで渡るのは宮原操車場の北方貨物線で、この橋は以前に「宮原操車場ではオイラン車も見た」でご覧に入れました。bing航空写真
北方貨物線跨線橋

 次は、十三(じゅうそう)です。左の電車が京都線です。手前に電気関係の検測車用と思われる車庫があります。
阪急十三駅

阪急十三駅連絡渡り線

Hankyu_jyuso ここから梅田駅までが有名な3複線区間です。左の京都線梅田行と並走します。直上写真は、十三駅を出たところにある渡りです。京都線の下り線から、宝塚線の上下線を跨いで、神戸線の上り線との間にある引上線に繋がっています。シングル・スリップの向きといい、どんな運用をするのでしょうか。(追記を参照)
 不思議なことに、この渡りがbing航空写真では全く判別できず、Googleで上の様に僅かに見える程度です。ことによると、出来て間が無いのかもしれません。

 次は新淀川を渡ります。土木学会の歴史的鋼橋によれば、大正15/1926年製です。
 一番右のピンク色は国道176号、この辺りは十三筋と呼ばれている様です。
阪急新淀川橋梁

阪急長柄運河橋梁 新淀川橋梁の両端がデッキガーダーになっていて、それが終わると、また1連だけのトラスが掛かっています。
 地図では、淀川沿いの道路を跨いでいるのですが、歴史的鋼橋集覧に拠れば長柄(ながら)運河橋梁だそうです。Googleのストリートビューで、その感じが判ります。
00dsc04578

 さて、この辺りからが問題の最終区間です。
 次のGoogle航空写真と見比べてください。左上が新淀川橋梁で、右下が梅田駅です。
Hankyuumeda

 次は、中津駅です。3線のうち、京都線にはホームがありません。他人事ですが、この細さではホームドアが頭の痛い話でしょうね。
阪急中津駅

阪急梅田貨物線跨線橋 中津を出たところにあるトラスは、JRの梅田貨物線を渡ります。ポータル部分を見ると、これもちょっと古そうで、鋼橋集覧では、「1926年」にクエスチョン・マークがついています。
 冒頭の写真は、このトラスを出たところです。

 そして、今回の最大の目玉である、カーブ橋です。ヤマさんのブログで紹介されて以来、京都線と神戸線とで何度か狙ったものの、天気や混雑に阻まれ続けて、今回、やっと目的を果たしました。
 地図では御堂筋を跨ぎます。Googleのストリートビューの南側は、176号線のオーバーパスに遮られていますから、姿が判るのは北側だけです。
阪急御堂筋跨道橋

阪急御堂筋跨道橋

 3本とも新しそうですが、なぜか宝塚線だけ直弦です。どうも途中に直線を挟んでいて、線路の曲がり具合も京都線や神戸線とは異なるようです。いずれも梅田駅が昭和41/1966年から昭和48/1973年までを掛けて高架化されたときに出来たのだと思います。

 で、終点梅田です。非常用のフログなどが所狭しと置かれています。
 ご乗車、お疲れ様でした(笑)
阪急梅田駅

【追記】今日は、神戸線の方に乗る機会があって、カブリツいてきました。
 まず梅田駅を出てすぐ、大きくカーブしているはずの北野跨道橋(?)ですが、こちらはそれほどでもなくてガッカリでした(笑) やはり狙い目は京都線ですね。
Hankyukobe_line1

 次は十三の3路線相互渡りです。一番右の京都線梅田行線から宝塚線を越えて引上線に入り、逆行して神戸線三宮行線までの経路が、ものの見事に判ります。2011-09-19
Hankyukobe_line2

|

« 大阪豊中のイチフジ・モデル再訪 | トップページ | ExactRailのMagor 4750カバードホッパー »

阪急電鉄」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しております。

三国-庄内間の牛立(うしだて)跨道橋トラス橋は昭和9年、世紀の大工事と言われた梅田駅阪急-国鉄線の上下入換えで不要になったトラス橋を転用したもので、神戸、宝塚線用2連の内のどちらかです。もう1連は神戸線岡本-御影間の住吉川橋梁に転用され、阪神大震災でも破損すること無く今も現役です。

>>さっそくのご教示、ありがとうございます。検索してみると、とんま入道さんという方の「マイペースな生活日記」というブログに紹介がありました。命名の由来は「大阪府豊島郡牛立村」という旧地名の様です。【ワークスK】

投稿: ひかり・こだま | 2011/08/02 16:07

曽根駅はKATOの線路で何とかできそうですが、庄内駅はできませんね。
箕面有馬電気軌道時代からの狭いスペースで8連運転まで持ってきたので、京阪とはまたちがった興味がわく線路です。
十三の淀川方引き込み線は一度撤去されたのがまた復活したのではなかったかな?ちょっと忘れましたので、どこかサイト探してください。神宝線~嵐山間の列車はここで折り返さないと京都線に入れませんね。

>>なるほど、ニュースネタな配線変更というわけですか。ただネット上に期待した訳知りなウンチクは‥‥【ワークスK】

投稿: ヤマ | 2011/08/03 00:09

こん**は。
この沿線で育ちましたので線路の変遷には多くの思い出や記憶があります。
十三のGoogle写真は線路の下を潜っている道路の拡張工事中のものですね。仮設のトラフガーターが写っています。この辺の経緯はこちらのサイトをご覧になったほうが解り易いかと思います。

梅田-中津間の北野跨道橋(この名称だったと思います)の完成は梅田駅高架移設工事が始まるより少し前に完成していたと思います。
元々PC高架橋で道路を跨いでたのを道路拡張のためトラス橋に改築したもので、まず京都線の東側に仮設のトラス橋を建設し3線を東に移設後、神戸線からトラス橋を建設するという大規模な工事で数年を要した記憶があります。工事期間中は3複線の雄大なS字曲線がが橋梁両端に見られました。

>>すごいですね。こういう配線変更を着々と実施してしまう保線屋や土木屋の技術力に感心します。北野跨道橋工事中のS字曲線も写真を見てみたいですね。そういえば十三のGoogle写真で、神戸線の上りに複分岐器(それも左右で分岐番手が違う)があります。【ワークスK】

投稿: ひかり・こだま | 2011/08/05 23:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 大阪豊中のイチフジ・モデル再訪 | トップページ | ExactRailのMagor 4750カバードホッパー »