国鉄貨車:中村精密/エーダイのプラモデル(1)
まず最初は、71年4月号に掲載された鉄道模型社の広告です。1ページの全面を使って家畜車のカ3000が示され、「第1陣、試作品、近日発売」の文字があります。
続く5、6月号は同じ体裁で、後者の6月号には「発売中!、490円。第2陣、5月発売予定、ワム50000、ワム23000、チ1000」の語句が加えられています。
次が7月号で、有蓋車ワム2種類と、長物車チが新登場します。
加えて同じ号の製品紹介で4種類が取り上げられました。「製品には中村精密などメーカー名しか入っていないが、発売は鉄道模型社。線路付の透明ケースに入れ‥‥、線路への固定は車軸を支持台へパチンとはめ込むだけ。レタリングは貼付式で20種も入っている」などとあります。
【透明ケースの画像がなかなか見つからなかったのですが、Yahooオークションに出品された中に登場しました。左は、これをレタッチしたものです。2011-10-28】
注目すべきは、組立キットではなくて、完成品だったことです。
次は12月号の広告で、無蓋車のトラとトムを予告しています。
この2種の製品紹介は翌72年の2月号で、「鉄道模型社発売」が「中村精密製品」へと変わりました。
一方、鉄道模型社の広告には1月号より、このシリーズがピタッと出なくなります。
そして、次の3月号から中村精密が広告を出稿するようになって、新たに6種類のセット売りが加わっています。透明ケース無しの組立キットとして、6両で400円割安の2,300円です。
次に貨車が登場するのは翌々年の74年6月号で、値段が2割も上がっています。第1次石油ショックの影響ですね。組立キット6両セットの記載はありません。
この次は、1977年の改良版発売まで飛びます。
また、鉄道模型社/中村精密と並行して、エーダイからは純粋のプラモデルが発売されました。実をいうと私にとっては、こちらの方が遥かにインパクトが強かったのですが、それはまた後ほど‥‥。
なお私は業界情報などを到底知りえず、頓珍漢な点があったり、見落としがあるかもしれません。もしご存知の方がおられましたら、ご助言をお願いいたします。
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