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2011/10/25

国鉄貨車:エンドウのブリキ製レ12000

Upgrading a tin plate freight car model, RE-12000 reefer of JNR, manufactured by Endo

02dsc05240 ところで、レ12000は既に1両、保有していました。

 20年程前に友人から流れてきたエンドウのブリキ製です。
 今回、インレタを試すなど、弄り回していると、車体と足回りがツメで固定されていることが判明しました。これを曲げて起こせば簡単に外れます。
 そしてエーダイ・プラモデルの下回りと交換したらと思い付きました。【画像はクリックで拡大します】

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 軸受の根元のところに、車体のツメが全部で4つ、折れ曲げられているのが見えます。

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 次の写真は、右が車体のツメをニッパーを使って切り取ったところで、孔が空いています。
 中央が新しい下回りで、1.5mmのプラ板の両側にエーダイの軸受体(?)を接着し、つぼみ堂のブレーキシリンダーを取り付けています。ブリキ車体にタップを切って、カプラーと共にネジ止めします。
 一番右は製品自体の下回りです。実際は車輪を流用しています。

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 あとは、上回りにレタリングを施すだけです。
 試したインレタを削り取って、自作デカールを貼りました。

 ここで、全体の汚れが気になり出し、全体を再塗装したいと思いましたが、時、既に遅しです。
 僅かな黄ばみがウエザリングに見えないかと考えたものの、ダメですね。

 妻のハシゴは、白に塗り替えました。エナメル系の筆塗りです。
 妻下部の台枠部分を黒として、側ブレーキのマークを貼り付けました。次に示した写真の車端は、このスペースが小さいので、マークを小さ目としています。
 実物は、ハシゴの取付位置が屋根上のランボードとズレていて、もう少し中央寄りの様です。

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 ハンダ付けされているハシゴに隠れる部分を黒とした方法は、黒色デカールです。全幅にわたってデカールとすればよかったのですけれど、思い付いたのがマスキングの最中でした。

 車体の四隅の圧痕には驚きました。
 一隅に2か所ずつあって、これ、スポット溶接です。
 パテで仕上げようとも思ったのですが、そのままとしました。手持ちのエンドウ製貨車のうちで、これだけです。溶接がモデルに用いられた稀れな事例ですね。

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 車体寸法は、幅が31.5㎜とスケールに合致していますけど、長さは89㎜で、3㎜程度短めです。これは、手持ちの4種と同一ですから、ブリキ時代のエンドウの標準寸法なのでしょう。

 重さは、65gだったものが、下回りの交換によって55gへと、10gの軽量化となりました。

 出来上がってみると、右のプラ製と較べて、やはり開き戸が貧弱です。一体プレスでは如何ともし難い部分です。

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 ところで国鉄レ12000は、天賞堂がZゲージで出しているのですね。Nゲージでは何んと、カトーとトミックスで、1/80のブラス・キットでは安達製作所(アダチ)です。
 これらの製品が例の台枠補強(?)を如何に処理しているのかと画像を探したのですけれど、判別の付くものがありません。

 これが前回の説明では判り難かったようですので、図面を用意しました。
 次の写真の黄色の丸で囲んだ部分です。片側に10か所あります。写真は誠文堂新光社「国鉄客車・貨車ガイドブック」からです。

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 図面では、次の照号17と18です。名称は文字が潰れて読めないのですが、たぶん「根太支エ(ねだささえ)」です。鉄道史資料保存会編「1950年代 国鉄貨車明細図集」のレ10000からの引用です。

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 ブリキ貨車のディテールアップを、もう1両、続けます。また、「エンドウ・ブリキ貨車の資料」もご覧ください。

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