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2011/10/27

国鉄貨車:エンドウ・ブリキ製の資料(1)

Sources of tin plate freight car models, manufactured by Endo, part 1

Endo00 今回、エンドウのブリキ貨車を紹介しようと、ネットで検索したのですけれど、上手く見つけられませんでした。【この点については、林信之氏のコメントと、とれいん誌記事に関する追記を参照。3線式0番についてはOゲージの玉手箱をご覧ください】
 製造されていた期間とか種類など、知りたいことは山ほどあります。
 しかし、この時代ですから、どこかにコレクターがいて、パッケージや構造の仔細な区分を研究されているはずです。

 取り上げられることが多い3線式のOゲージのことを考えると、こちらに拘りのある年齢層はもう少し若くて、これから世に出てくるのかもしれません。

 それでは、と、手持ちを披露しておこうと思い立ちました。
 まず、エンドウ自体のカタログ1980-81年版です。【画像はクリックで拡大します】

 この全64頁のうち、10頁が貨車で、合計で37型式44種類が掲載されています。

 トップは、トキ15000とチキ2500です。

トキ15000 チキ2500

 タキ3000、タム2300、タキ9900、レサ10000、レムフ10000

タキ3000 タム2300 タキ9900 レサ10000 レムフ10000

 シキ60、コキ19000、コキ5500、コキフ5500、コキ10000

シキ60、コキ19000、コキ5500、コキフ5500、コキ10000

 コキフ10000、ワサフ8000、ワキ8000

コキフ10000、ワサフ8000、ワキ8000

 チ1000、カ3000、タム6000、レ12000

チ1000、カ3000、タム6000、レ12000

 ヨ5000、トムフ1、ウ300、ワム23000

ヨ5000、トムフ1、ウ300、ワム23000

 ワム60000、ワム70000、ワム80000、ワム90000

ワム60000、ワム70000、ワム80000、ワム90000

 ツム1000、ワフ35000、セ6000(セム6000の自由型)、セムフ1000、トラ45000

ツム1000、ワフ35000、セ6000、セムフ1000、トラ45000

 レム400、レム5000、タム500、ミ10、コラ1

レム400、レム5000、タム500、ミ10、コラ1

 最後がキ100です。

キ100

 もう少しモデルを大写しにしたらと思いますが、20m級の電車などとスケールを合わせた結果の様です。

 次は、販売を担当していたカツミKTMのカタログ全8頁の裏表紙です。4つ折りの中に、1977年のTMS作品展というチラシが挟んであったので、この頃のものだと思います。
 左下の水色の文字は、「2軸貨車・ボギー貨車のいろいろ、‥‥貨車たちにも夢があります。コトコトと機関車たちにけん引されて‥‥」です。

カツミOゲージ ビッグボーイ

 ここに写った貨車のうち、黄色のタンク車の手前の無蓋車だけは、カツミのプラスチック製ですね。

 手許にあるブリキ製モデルをご覧に入れます。
 1988年頃に友人から引き取ったもので、パッケージは無いし、カプラーなどがオリジナルである保証もありません。

 まず、ワフ35000です。
 テールライトは色差しで、貨物室寄は省略されています。

エンドウ ワフ35000

エンドウ ワフ35000

 ワム90000も、側引戸が可動です。

1dsc05539_2

 ウエイトが床下に貼り付けられていて、1両の重さは65gです。カプラーの取付は段付きビスです。一方は、ネジ山が無くなってしまい、代わりに長めのビスを使っています。
 車輪は両絶です。カプラーと車体が金属ですから、こうしておかないと連結したときにショートの可能性が発生します。

エンドウ ワム90000

 車体と下回りの固定は4か所の“ツメ折り”で、ここに示す中では他にワフ35000とレ12000(下回りの分解写真はこれ)が同じ構造です。
 軸受外観の表現もプレスで、3つのツメで実際の軸受に被せてあります。

0dsc05577

 トラ45000は、内側が茶色です。床下にはウエイトを2つも取り付けて、重さは55gです。車体と下回りのハンダ付けが外れてしまいました。このハンダ付け構造はツム1000も同じです。

2dsc05538_2

エンドウ トラ45000

エンドウ トラ45000

エンドウ ツム1000 ツム1000レ12000は、既にお見せしています。
 このレ12000の車体四隅が溶接である以外は、すべてハンダ付けです。

 いずれも車番がスタンプされています。ゴム印のように見えます。

エンドウ レ12000

 というわけで、これだけを眺めても、車体と下回りの固定がハンダ付けからツメ折り構造へと変わり、溶接があって、さらにネットを検索すれば、末期には下回りがダイキャストになるという経緯が見えてきます。

 1970年前後にはプラスチック射出成型の製品が世に出始めたのですけれど、ブリキ製も、しぶとく生き残っていたようです。
 時間を掛けて本気で調べていけば、面白い歴史が眠っていそうですね。

 エンドウのブリキ貨車については、レ12000と、ツム1000のディテールアップ例もご覧ください。

【追記】林信之さんやodakkerさんの御教示で種々調べてみましたら、私の認識が全く間違っていることが判明しました。また、ブリキ貨車の特集を"とれいん"誌に(再)発見しましたので、ブログ記事をイチから作り変えることとしました。

 まず、「国鉄貨車:エンドウ・ブリキ製の資料(2)」として、TMS誌に登場した広告から新発売時期を類推できる表をでっち上げました。

 そして、エンドウ以外のブリキ貨車については、「国鉄貨車:エンドウ以外のブリキ製のこと」としてまとめています。2012-03-31

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日本型貨車製品資料」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく拝見しております。エンドウ貨車でしたら私のライフワークです。お尋ねになりたいことがありましたら、何なりとどうぞsign01

>>そうでした! 大御所を忘れていました。まったくもって失礼をいたしました。コレクションを改めて拝見していたら、ツム1000の黄銅板製も発売されたことを思い出しました。いつの間にか、ものすごく充実されて驚いています。ということで、通史の御発表を楽しみにしております。【ワークスK】

投稿: 林 信之 | 2011/10/27 14:06

古い広告も興味深く拝見しました。ブリキ製とあるのは、ラインナップからすべてつぼみ製のようです。また写真の説明が写真下にありますが、故意かどうかわかりませんが、左右が逆ですね(笑)一番左はトで右がセです。

>>“つぼみ”とのことで、TMS誌を繰ってみましたら、期せずしてエンドウがブリキ貨車を広告しているのを発見してしまいました! これらをスキャンして別記事に仕立て直してみました。【ワークスK】

投稿: 林 信之 | 2011/10/27 20:53

あけましておめでとうございます。エンドウのブリキ製貨車は私も大好きで、2軸貨車は一通り集めたのですが、ボギー貨車までは手が回りません。カラーのカタログ写真を拝見し、あらためて蒐集意欲が湧いてきました。
昨年からカワイモデル製品のカタログ風サイトを作っています。更新が滞っていますが、取り上げて頂いたワキ1/ワムフ1の画像もそのうち掲載したいと思います。

>>あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。ブリキ貨車は思いの外、“御厄介”になっていた方がおられるようですね。扱われ方からして“美品”のコレクションは難しいかも‥‥カワイなどのエンドウ以外の内容は別記事に仕立て直しました。【ワークスK】

投稿: odakker | 2012/01/05 02:02

はじめまして 以前より拝見しております
私もエンドウのブリキ貨車が好きでコツコツ集めています。理屈っぽい男なんでそのものの歴史も好きでして、
広告から登場年月や価格を写させていただきました。

他社の精密モデルも所有していますが、TERの貨車って温かみがあって味わいぶかさを感じます。

ありがとうございました。

>>ご愛読ありがとうございます。僭越ながら、楽しみ方の多様性こそ個の確立に不可欠だと存じます。道を究められんことを!【ワークスK】

投稿: へい | 2012/03/25 11:41

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