イタリアで見て乗って買ったプッシュプル列車
The Italian cab coach of prototypes, and of a model
モデルを整理していたら、2000年8月のイタリア旅行で購入した客車1両が出てきました。リマ製のプッシュプル・トレイン先頭車。アメリカ流にいったらキャブカーです。
これをファンタジーボックスに展示するついでに、当時のアルバムを紐解くと、この車が結構写っていましたので、お目に掛けましょう。【画像はクリックで拡大します】
まず、フィレンツェSMN駅の櫛形ホームの終端での撮影で、上の写真の客車は6両です。次の写真のように、朱色に塗った車もいました。
さらにホーム突端で、駅に進入してくる列車です。2両目以降は台車間の床面が下がったスタイルをしていて、ペンシルベニア鉄道のキーストーン号(「写真で楽しむ世界の鉄道-アメリカ1-」を参照)を思わせます。客車は5両です。
後尾にはディーゼル機が連結されていました。
先頭車両の車端側面下部に、赤い枠に白い文字で「TD」とあるのはディーゼル機連結編成で、逆に、白枠に赤文字で「TE」が電機連結だと思います。ディーゼル機の車番は読み取れなかったものの、付近にいた同じ形のものはD445-1090でした。
実は、この客車に乗車してフィレンツェ・ピサ間を往復しているのですが、車内の写真は1枚しか写していません。
結構モダンです。
メモに拠れば、車体途中に2つの乗降口があってデッキとなり、都合、客室は3つに別れているとあります。他は、10秒ほどのトンネルで車内灯を点けず、車内が本当に真っ暗になった‥‥などと単なる観光旅行者の感想しか書いてありません。
ところで、線路際での撮影は、高架だったり、高い塀があったりで、けっこう難しい中で、このフィレンツェSMN駅の北方2㎞で、ポイントを見つけました。近郊列車や優等列車が頻繁にやってきます。
まずキャブカーが先頭の客車6両で、機関車は6軸連接機のE646-182です。
電機のパンタグラフは日本と同じように、2つあるうちの後部を上昇させていますから、上の画は後追いだと知れます。もちろん、テールライトが点灯しています。
フィレンツェSMN駅方向へ向かう列車は、客車が先頭と思いきや、電機が先頭の列車もやってきました。このキャブ・カーはイラストを纏っています。客車6両で、機関車番号はE646-127です。
次はベネチェア(ベニス)のサンタルチア駅です。
まず電機推進の客車5両で、機関車はE632-004です。
櫛形ホームに突っ込んである車両は、激しい落書きが残念です。
次は、ベネチェアと本土を結ぶリベルタ橋上で、客車4両です。ディーゼル機が推進しています。
この時の写真の幾ばくかは、とれいん誌2001年2月号に掲載してもらっていて、フィレンツェの模型店にも言及しています。ここでは件の客車を購入したDreoni Giocattoli店の、別のカットをお見せします。
以前にお伝えしている、サンタルチア駅でのオリエント急行出発風景と、イタリアに続いて訪問したパリのクラレル模型店訪問の話もご覧ください。
【追記】このときの行動を日記としてアップしました。
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コメント
この車輌は結局の処は汎用車で、異系列の車輛にでも連結してしまって機関車とキャブカーさえセットになっていれば、中間に入る車はなんでも構わないのですかねぇ。
>>要は、機関車を重連総括制御可能とし、引通線さえ統一しておけばよいわけですね。ただ、それにしては連結栓が小さ過ぎるような‥‥(笑)【ワークスK】
投稿: 松本哲堂@風雅松本亭 | 2012/01/11 08:35