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2012/05/10

国鉄貨車:アクラスのワラ1を13mmゲージJMに

JM gauge onversion of a JNR Wara-1 boxcar model manufactured by Aclass

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 珍しく、発売されたばかりの新製品を購入しました。アクラスの1/80、16.5㎜ゲージ、ワラ1です。幸運にも一緒に13mm化パーツが入手できましたので、組み替えてみました。鉄道模型SHOPディーピーのサイト【画像はクリックで拡大します】

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 16.5㎜ゲージなら、車番を添付のインレタで入れるだけです。この数字列が潤沢で感激しました。

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 数字の回りに透明膜が付いていて、転写を確実にしています。これはカトーのワム90000と一緒ですが、こちらの方が食付きが良好です。
 印刷済みの各種表記は、少し薄く、車番との差が歴然です。検修出場は「42-6 長野工」と読めます。

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 床下周りのディテールは、微に入り細に入りで、恐ろしいほどです。側ブレーキ・テコも、ちゃんと軸箱を避けて曲がっています。妻面下部の側ブレーキ表示は、取付用の4個のリベットが判ります。一枚一枚のリーフスプリングが、先の尖った表現になっています。

 軸受交換のついでに分解してみました。

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 手スリ類を除いてすべて填め込みによる組立となっています。

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 床のスリットに細い板バネ風のモールドがあるものの、作用はしません。
 TMS誌5月号p63の製品紹介には“軸受の中で少し横動させて3点支持効果を持たせている”と書いてあって、指で動かしてみると、そんな動きがあるような感じもします。
 カプラーはケーディータイプで、解放ピンを無しとした理由は、ブレーキホースに干渉するからでしょうか。

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 16.5㎜と13㎜の軸受パーツを較べてみました。

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 車軸は“長軸”というやつですね。軸受メタルが入っています。コロガリ具合はカトーと甲乙付け難しといったところです。 
 板バネ部を残して、軸受とブレーキシューを一体で交換するというのは、ちょっと納得できません。車輪とブレーキシューだけにできるような気もします。軸受メタルを圧入する作業のためでしょうか。あるいは、軸受可動の目論見があったか‥‥。

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 輪軸の寸法をノギスで測ると、両ゲージ用とも軸長が24.3㎜で、タイヤ厚は2.7mm、バックゲージは14.55㎜と11.15㎜程度です。“3点支持的”横動は、13㎜の方にはありません。
 また、車両重量は53gです。

 早速、イモンの組み線路と、30年前に購入した凸電を引っ張り出してきました。
 これです。これ、これ。これに長い間、憧れていたんです。

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 むっ! 何か変ですね。2軸貨車用13mm化パーツセット(PH-5103)の製品紹介は、とれいん誌2010年1月号p170にあって、5両分3,150円です。ワラ1(GH-113)は、同誌2012年5月号p102、RMM誌は6月号p74で3,500円です。

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コメント

こんにちは。JMも採用されていたんですか。今度の運転会で是非とも拝見させていただきたいものです。

>>モデル8に凸電の在庫をお尋ねしたら、こちらしか残っていないということで‥‥。これで完結です。整備し直してガラクタボックスへアップしておきました【ワークスK】

投稿: ヤマ | 2012/05/13 20:22

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