三木隆さんのOJゲージD51 760
会場に入って直ぐのところには、「模型大学NEWS」に連載されたページがずらっと並べられていました。この会報は、秋元宏氏の手になる編集で、会場でいただいた最新の3-4月号が通巻178号という歴史のある冊子です。
そして、30回分の記事をまとめたものが「OJ D51 760製作の軌跡」全64頁として、300円で頒布されていました。まあ、映画館や美術館に用意されているパンフレット、解説書のノリですね。(この冊子を「資料室」にアップしました)
これを読むと、引通管の直径や、キャブ屋根、テンダーの板厚などが細心の配慮で選ばれていることが判ります。
ただし、動輪や先従輪を各部の寸法まで拘って自作されているので、“金ぴか信仰(ご本人の言葉です)”と思いきや、他方で煙突やドームにはパテを併用するという柔軟さも披露されています。
このテンダー、デフ、キャブ屋根のリアリティは板厚からでしょうか。
発電機の排気口には唸ります。
冊子には、スクラッチの過程のみならず、広島局の埋め込みテールライトの謎を追った読者の調査なども載っています。
展示線路は下路式転車台を模しています。
写真は全て手持ちで、光線は会議室の天井照明のみという悪条件ですけれど、少し大きめをスクロール可能でアップしておきました。
なお製作途中の様子は、テンダーが2010年5月、主台枠まわりは2011年5月をご覧ください。C59161とC12230は2009年9月です。
【追記】ネコパブリッシングの"CRAFT MODELS 11"2013年3月29日発行に、なんと10頁にわたって紹介されています。
しかし、何故か、インパクトにイマイチ、欠けます。私が現物から得たスケール感というか、リアリティが伝わってこないのです。もちろん、写真もレイアウトもハイレベルだとは思うのですけれど‥‥。2013-06-10
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コメント
艶を押さえた塗装もリアリティを出していますね。写真では判断できませんが、単純な真っ黒ではなく別の色を少し混ぜているようにも見えます。
ところでこの転車台は上路式ではなく下路式ですね。
大井川鐵道で一昨年新規に建造された転車台は、撮影に訪れた観光客のために、足回りが隠れない上路式が選ばれました。
>>仰る通りです。冊子の記述を要約すると、「温暖で穏やかな気候の呉線、しかも手入れが行き届いていたので、『赤い・白い黒』を選んだ。C59161 は旅客用として『赤い黒』で少しツヤを出したが、D51760は貨物用で、少し白っぽくツヤを落とした」とのことです。
下路式は直しておきました。ありがとうございました【ワークスK】
投稿: YUUNO | 2013/03/11 11:00