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2015/02/24

アサーン40'ボックスカーの初期製品(2)

Athearn's 40' slide-door boxcars, early-production part 2: Kitbashing

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 1957年発売当時の40フィート・ボックスカー6両のうち、4両に手を入れることとした。もちろん、当方の標準工法。今回は、横梁と端部目隠しの食い違いを修正しなければならない。【画像はクリックで拡大】

 まず、軟鋼板を1.5mm厚のプラ板に置き換えて、床板に接着。次の写真の、奥が加工前で、手前が加工後。

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 床板の上に魚骨フレームを載せる。今回は両方のボルスターに近い横梁を切り取り、位置を変更。強度を考え、魚骨全体を含めて床板面に接着することとした。
 ついでに、ブレーキ・パーツ3つの位置を修正。手法はBrass Solder氏に倣った。実はこれ、当方は初体験。

 4両のうち3両では、ブレーキ・リギングとしてアキュレールAccirail製のモールド品を使う。それで、ブレーキ・シリンダーは台座だけを接着。また、2室空気ダメの左に位置する中梁にプラ板を接着して、リギングの一方の取付孔を開ける用意。

 次の写真の奥は、黒の缶スプレーを吹いたところ。窪んだ隅に吹き残り。

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 そこで手前は、それが発生しそうな個所を、あらかじめ筆で塗装。当方がかつて関係していた現場では「捨て塗り」って呼んでいた。スラングなんだろう。

 次がアキュレール社のパーツ。同社のキットに入っているし、単体でも販売されている。直販オンリーで、3両分(品番180)が2.98ドル、30両分(品番195)が19.98ドル。需要があるのかな。材質はPOM=ポリアセタールで、塗装と接着剤が難しい。

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 取付穴は2つ。共に押し込むだけ。
 ブレーキシリンダー部分(ブルー)は1.5キリ(ドリル刃)を使った。車体中心から5.5mmの位置。ブレーキシリンダーの取付座は2.7mm厚とし、中梁の高さよりも0.5mm低くとった。
 テコ受(オレンジ)の方は、位置は現物合わせ。キリは、メーカー指定が0.032インチ=0.81mmなので0.8としたら、少し緩かった。0.75キリを使ったらキツめだけれど、押し込めた。【後日に施工したものは、すんなり入るということで0.8キリとした。自然に抜けることはない。2015-08-29】

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 仕上がりは、こんな感じ。ほんと、お手軽。

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こちらはリーファーへの適用例(2024-03-15追加)

 両台車へ延びるロッドは宙ぶらりん。ブレーキシリンダーと手ブレーキを結ぶロッド(チェーン?)はモールドされていない。

 次は車輪の金属化。

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 この初期製品は、軸が鉄(軟鋼)でサビが出ている。前述のように、ケーディーがマグネマティックになる前の時代。車輪のプラスチックも後年のようなポリアセタールではなく、ポリスチレンのようだ。
 車輪はいつもだったら、当方愛用のアトラス製カブース用(品番190100)とするところ。台車枠がダイキャストだから、そのスプリット絶縁ではショートする。じゃあ、あちらの多くのファンが採用するインターマウンテン製はどうかというと、軸が短いために、タイヤ側面がダイキャスト製台車枠に接触してしまう。性能以前の問題。
 で、結論は、さかつう製の長軸。
 使い勝手のことを考えれば、台車を丸ごと、最新のものに交換するのが正解。まあ、それでは“初期製品”の意味が無い。

 どうしてアサーンだけ、台車の軸穴が深くて、長い車軸を必要とするのかが謎だった。このダイキャスト製台車が遠因だな。

 塗装は、印刷の精細度が拙いけれど、これが“アジ”。一方、ドア・レールがブラックという点は、気味が悪い。古い製品の常套手段というか、今でも3線式のOゲージ製品に採用されていて、玩具臭が鼻につく。
 ただ、車体色の色合わせは、意外と難しい。試しに塗ってみたものの、肉眼では許容範囲でも、写真に撮ると違いが鮮明。あちらのように、専用塗料が入手できればよいのだけれど‥‥。ついでに、手ブレーキ・ハンドルも塗る。もちろん、共に筆塗り。

 仕上げたモデルは、"Cascade Green Forever!"に展示。
 床板周りの改造で、当方が採用している方法は、過去記事を乞う御高覧。

【追記】オレンジのNH車は、黒色のままだった部分を塗装。2015-04-16 PRR車を追加。2015-11-24 NH車にブレーキ・リギングを追加。2015-11-26

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