珠玉のミニ・ハイキューブ・ボックスカー(3)
Coupler-cushionizing projects, part 10: 40-foot High-Cube boxcars, manufactured by Athearn
1950年代の末期に始り、1960年代には大きな拡大を見たクッション・カーは、ほとんどが50フィート以上の長さだった。その中で、ごく一部に40フィート車があった。それが車体断面を車両定規プレートF一杯まで広げたハイキューブ・ボックスカー。当工場でも4年前に6両を手掛けていていた。その中で、アサーン製の4両だけはクッション化が未了だった。今回、量産した自作ポケットをこの車両にも取り付けることとした。【画像はクリックで拡大】
ことは簡単。単にカプラーをポケットごと取り換えるだけ。既に当社の標準工法で床下周りが改造されている。ただ、間違っている機器配置を変える。次の一番奥が参考としたハイテク・ディテールズ社の製品。
真ん中が、加工の有様。
一番手前が、オリジナルの状態。車は異なる。
次は、3つのブレーキ機器を魚骨フレームのみに固定した様子。
床下全体をグリーンに塗ると、俄然バーリントン・ノーザンらしくなる。
BN貨車の床下は、グリーンが定石。少なくとも1981年以降は確認できる。台車もごく一部がグリーンだった。
ただし実物を模型と同じように、一度に丸々塗るというのは考えにくい。塗料に求める機能とか値段を考えると、部位毎に材質や塗り重ね方を変えるというのが自然。カラーが同じ理由はもちろん、マスキングの手間を惜しむため(向こうの奴らが、そんな細やかに注意を払うか、という見方もある)。
カバード・ホッパーは当初より当たり前。CMショップスが1992年にアサーンのモールドを使って売り出した54フィート車(PS-2CD 4740)がブラックだったのは、単なる手抜き。
1971年にアムトラックへ移籍する前の客車は、ブラック。
4年前の改造記事はここ。
これらの車をTony Cook氏は「みにくいアヒルの子Ugly Duckling」って呼んでいる。
冒頭の写真には4両が写っているけれど、うち2両が同じ番号なので‥‥。展示はここ。
【追記】屋根裏親仁氏のコメントにあるサンタフェ車が入線した。おっしゃる通りスライドドアではない。2016-04-11
【追記2】B&O車とCR車を増備。2018-12-21
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珠玉のミニ・ハイキューブ・ボックスカー
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コメント
何時拝見しても徹底したBN仕様コレクション、ある種畏敬の念を抱いて拝見しています。
サンタフェ鉄道にもBX-108形式として69輌が在籍していましたがMofWに移ってしまいました。精密な図面が少し以前の彼の地の雑誌に掲載されておりお手元にもあるやも知れませんね。
アサーンからはプラグ扉のスムーズサイドで模型化されていますが、実車はアサーンがもう一種模型化しているリブサイドのスライド扉タイプと足して二で割ったような外観です。いつかキットバッシュを手掛けたいのですが仕掛り車輌が溢れレイアウト作りもあって予定が立ちません。
>>コメント多謝。実のところ、御社のようにプロトタイプのメーカーやロットに拘りたいものの、BNの資料と、当方の馬力が共に不足のため、まゝなりません。レイアウト共々、ご期待申し上げております【ワークスK】
投稿: 屋根裏親仁 | 2015/03/18 01:29