« ハイドラ・クッションはシルエット(2) | トップページ | 1960年代のクッションカーに魅せられて »

2015/03/02

サンタフェはスーパー・ショック・コントロール

Coupler-cushionizing projects, part 3: Shock Control for Athearn's 50' boxcar

10dsc02081

 サザン・パシフィックSPがハイドラ・クッションなら、サンタフェAT&SFはスーパー・ショック・コントロール。

 ディテールズ・ウエスト社の別売床板は、ハイドラ・クッションの他に"エバンス20インチ・クッション"がある。突起が無いからどの車にも使える。【画像はクリックで拡大】

 屋根がブラックの手前のモデルはアサーンの定番、"ATSF 520977"。アメリカ型を始める前から保有。
 購入直後にケーディー化し、4年前には金属車輪に取り替えて下回りの標準化、そして今回はクッション化と、3度も楽しめるとは安いもの。

20dsc01859

 Details Westの床板はウォルサーズ(同サイト)が扱っている。品切れになっても、しばらくしたら補充される。需要があるのだろう。不思議な点は、ブレーキ関係の3つのパーツが、プラスチックだったりホワイトメタルだったりと定まらないこと。当然、プラスチックの方が扱い易い。
 床板の加工方法については過去記事をご覧いただきたい。

71dsc02075

 少し朱色がかった一色塗りのモデルは、タイコTyco製で、トレインセット・クラスの製品。"Super"が書いてないところに注目。たぶん、それをイエローで印刷するとコスト・アップ、などという了見なんだろう。意外にもこれ、"Super"以前に実在したスキーム。
 少しレタリングを追加して、屋根と妻をブラックとすればそれらしくなりそう、とはいうものの、如何せん、カラーが鮮やか過ぎる。ディテールズ・ウエストの床板を使うには、長さで1.5mm、幅で0.5mmほどを詰めなければならない。
 まあ、このまま。

82dsc02087

 次は、表示が小さくなった後年のもの。残念ながら、カプラーは飛び出していない。Weaver製Oスケール・モデル

 なお、とれいん誌増刊号"Green River Report Vol.1"に、このスキームのコレクションとして7両が掲載されている。発行された1985年頃までの製品。

 ショック・コントロールについては、今までに判明したことをアメリカ型鉄道模型辞典に書いている。1958年にキーストーン社が開発してAT&SFが採用し始め、1961年にはAT&SFが“スーパー”を冠した商標を登録したまでは突き止めた。ただ、この“スーパー”の意味するところが判らない。
 AT&SFは写真集などが多数、発行されているから、その中に何か記述があるかもしれない。どなたかご存じないだろうか。

 Car Builders' Cyclopedeaでは、1961年版に初登場し、1966年版にも同じスライディング・センターシル・クッション方式(SCSC)が掲載されている。1974年版以降にキーストーン社はエンド・オブ・カー・クッション(EOCC)へ転換して、最新となる1997年版まで続くという経過。

 次図は初登場の1961年版から引用。センターシル=中梁が2重となっていて、内側が両端のカプラーを結び、全体として前後にスライドする。また、車体中央に衝撃を吸収する機構(hydraulic device)があって、その前後のコイル・バネは中梁全体を中央に戻す役目(return spring)。

Cbc1961_keystone

 さらに1966年版から、立体図とハイドロリック・デバイスの構造。

Cbc1966_keystone1

Cbc1966_keystone2

 内側のシリンダーに設けられた複数のオリフィスをオイルが通過することで、衝撃を減衰する仕組み。軸とピストンが車体に固定で、一体の内外シリンダーがスライディング・シルとともに動く。ストロークにつれ、オリフィスの数が変化するところがミソ。

 キーストーン社のシステムは他の鉄道でも採用されているものの、その名を側面に書いている車両は今のところ見つけられない。

73dsc02092

 83dsc02093

|

« ハイドラ・クッションはシルエット(2) | トップページ | 1960年代のクッションカーに魅せられて »

アサーン50'ボックスカー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ハイドラ・クッションはシルエット(2) | トップページ | 1960年代のクッションカーに魅せられて »