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2015/03/18

テンビン棒式イコライザーをコネクリ回す

A nonsense talk about axle box mobilization of four-wheel vehicles and the Balance-pole Equalizer devised by Kobayashi, Yoshikazu

 TMS誌2015年3月号p88-91に発表された小林義和氏のテンビン棒式イコライザーが、ちまたで評判になっている。これを90度、捻ったらどうか、と思い付いた。

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 写真は、40年以上前に売り出されたエーダイの2軸車の下まわり。赤線で示した位置に切り込みを入れたものを作ったことがある。要は、4つの軸箱を片持ち梁で弾性支持する形。軸受体と側梁のディテールが破綻無く繋がることを期待した。
 結果は、上下方向と左右方向の弾性のバランスが悪くてあえなく失敗。

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2015/03/15

ロンビック・イコライザーの機構学

How to implement the "Rhombic (rhomboidal) equalizer

 友人より一通のメールが届いた。いつも熱く議論し合う相手。いわゆる論敵。

 ロンビックの効果が、未だに分からん。動作が不明なわけでは無い。 「中点連結定理」などで説明している範囲では、基本は2点支持だと理解している。車体が安定するためには、最低もう1点必要だと思うわけだが、みなさん、どこにその1点が有ると考えて居られるのかが分からない。
 拝見した限りのモデルでは、どちらかに傾き切ったところで安定している。実質は3点支持に見えるのだが‥‥‥。
(一部改変)

 おおっ、いつになく殊勝。

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2015/03/14

エアースライド・ホッパー(4)2ベイ車の増備

Reworking Walthers' models of GATC 4,180cu.ft. Airslide covered hopper car

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 ウォルサーズ社のカバード・ホッパー、エアースライド・2ベイ車を2両、増備した。理由は、手持ちのBNグリーン車の存在を際立たせるため、っていう見え透いた作り話。
 ネットオークションであまりの安さに応札しておいたら、たまたま落札できただけ。グレーのワンダー・ブレッド車が完成RTR品。キット時代は問題があったので、どうなっているのか、という興味。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/12

珠玉のミニ・ハイキューブ・ボックスカー(4)

Coupler-cushionizing projects, part 11: 40-foot High-Cube boxcars, manufactured by Bachmann

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イエローのUP車と、グリーンのBN車。カプラーポケットの厚さに注目。

 ガラクタとして転がり込んできた、バックマン社の40フィート・ハイキューブ・ボックスカー。
 弄っていたら、モールドの掘りが深いことに気が付いた。レタリングもシッカリしている。少し手を入れたら、我がコレクションに加えられるような気がしてきた。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/11

珠玉のミニ・ハイキューブ・ボックスカー(3)

Coupler-cushionizing projects, part 10: 40-foot High-Cube boxcars, manufactured by Athearn

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 1950年代の末期に始り、1960年代には大きな拡大を見たクッション・カーは、ほとんどが50フィート以上の長さだった。その中で、ごく一部に40フィート車があった。それが車体断面を車両定規プレートF一杯まで広げたハイキューブ・ボックスカー。当工場でも4年前に6両を手掛けていていた。その中で、アサーン製の4両だけはクッション化が未了だった。今回、量産した自作ポケットをこの車両にも取り付けることとした。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/10

アサーンの50'レールボックス・ボックスカー

Coupler-cushionizing projects, part 9: Building Cushion Coupler Pockets, updating a Athearn 50' Railbox boxcar

アサーンから"Railbox" boxcarの名で1976年に発売されたモデルである.プロトタイプはACFの5077 cu.ft. plate B車とされ,実車とほぼ同時の登場であった.文字通りレールボックス・スキームが番号を違えて数多く揃えられた.また,同時代に登場のカラフルなIPDボックスカーの装いが,アサーン自体に加えてサードパーティのベブベルからも,おびただしい数が売り出された.ファンの一部ではアンデコをチャンプ等のデカールで仕上げることが流行した.
 実車メーカーにはACF以外にP-SやFMC,BFF,PC&F等があった .
2000年以降は.実車の多岐にわたる細部の違いを作り分けられたモデルが出現して活況を呈している.2024-02-05

 クッション・カプラーへの交換は、アサーンも一緒。当工場では同製品の標準工法が確立していて、その応用。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/09

E&Cショップス50'ボックスカー

Coupler-cushionizing projects, part 8: Building Cushion Coupler Pockets, for E&C Shops

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 2両のモデルの裏に1998年と1999年の書き込みがある。実はその頃に発売元がE&CからLBFカンパニーに変わった。どちらかは定かでない。
 このスライド・ドアの立体感の無さでも判断できるように、けっして誉められた出来映えとはいえない。同製品で人気のあった石炭ゴンドラや航空機パーツ運搬車にしたところで、単に他社に無かったので売れただけ。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/08

MDCの50'ハイキューブ・ボックスカー(1)

Upgrading MDC/Roundhouse 50 foot hi-cube flat top box cars, single plug door, double plug door and waffle side plug door

 MDC製50フィートボックスカーはハイキューブ車も保有。クッション・カプラーポケット化はFMC車と同じように、床板車端を切断して平板と交換。車体との取り合いの関係で、プラ板は1.2mmを使った。【画像はクリックで拡大】

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MDCの50’FMCボックスカー(2)

Coupler-cushionizing projects, part 7: Building Cushion Coupler Pockets for MDC Roundhouse. The starting point is the Kadee's #242.---Roundhouse FMC 5077 cu.ft. plate B

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 カプラーポケットの伸張がウォルサーズのプラスチック製で上手く行ったので注文しようと探したが、なんか値段が高い。為替変動を含めたら、2倍の感じ。問題が多いのにどういうこっちゃ。で、自作することとした。ケーディー社の幅広ポケット(品番242)がポリスチレン製で、簡単に出来るはず。モデルはMDCラウンドハウスの50フィートFMCボックスカー。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/05

ディテールズ・ウエストのカプラー・ポケット

Coupler-cushionizing projects, part 6: Details West's Cushion Car Coupler Pocket and a Bachmann's All-Door Boxcar, which is ex-AHM tooling.

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 ディテールズ・ウエストが販売するパーツは、ほとんどがソフトメタル。製造ロットが少ない場合に有効なんだろう。ただし、利用する側にすれば、強度や精度が心配。鋳肌面が平滑ではないという不満もある。
 かつて試しに取り寄せたのは、品番CC-1010、Cushion Coupler Pocket General 60' Freight Car。現在でも販売。これをどこかに利用できないかと考えた。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/04

MDCの50'FMCボックスカー(1)

Coupler-cushionizing projects, part 5: Walthers' Cushion Car Coupler Pocket, and MDC Roundhouse boxcars

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 カプラーを単に出っ張らせるだけのために、床板全部を交換するなどとはモッタイ無い。
 まったくもって、道理。ウォルサーズから、それ用のアダプターが発売されていて、4両分でたったの6ドル98セント。実車がエンド・オブ・カー・クッションEOCCの場合は、その方が似合う。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/03

1960年代のクッションカーに魅せられて

Coupler-cushionizing projects, part 4: Carside appeal design of 50' boxcars

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 鉄道産業が斜陽真っ只中の1960年代にあって、荷主を繋ぎとめようと各鉄道は必死でボックスカーに荷崩れ防止装置の導入を進めた。そして、車体側面にはキャッチフレーズを書き込んだ。それはさながら、1920-30年代に流行ったビルボード・リーファーの様相を呈した。【画像はクリックで拡大】

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2015/03/02

サンタフェはスーパー・ショック・コントロール

Coupler-cushionizing projects, part 3: Super Shock Control for Athearn's 50' boxcar

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 サザン・パシフィックSPがハイドラ・クッションなら、サンタフェAT&SFはスーパー・ショック・コントロール。

 ディテールズ・ウエスト社の別売床板は、ハイドラ・クッションの他に"エバンス20インチ・クッション"がある。突起が無いからどの車にも使える。【画像はクリックで拡大】

 

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2015/03/01

ハイドラ・クッションはシルエット(2)

Coupler-cushionizing projects, part 2: Hydra-Cushion for Athearn's 50' boxcar

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 ハイドラ・クッションは他に2両を持っていたけれど、ともにキズモノ、というか、長い間、修理の目途が立たなかった。切っ掛けは、ほんの出来心。【画像はクリックで拡大】

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