アサーンの50'レールボックス・ボックスカー
50フィート車の車端部継ぎ足しプラ板は0.7mm厚を、車体中央部には1.5mm厚を使う。材料にブラックを用いると塗装の手間が省ける。1.5mm厚だけ手持ちがあった(過去記事を参照)。
車体中心ピンの突起を避ける目的で、中央部の1.5mm厚に切欠きを設けた。角形としたのは、単に加工の容易さ。接着にはリモネン系を使う。
平面性を保証するための所謂“添え板”は、製品の床板を使う形。
ついでに、ブレーキ3点セットの配置を変更。次の写真で、グリーンが参考としたMDCのFMCボックスカー。
3つの機器の取付板は魚骨フレームのみに接着。フレーム全体は、床板には接着しない。別体としておいた方が将来、塗装とか改造とか、何かと便利。ちょうど真ん中の小ネジは、魚骨フレームの浮き上がりを押さえている。
一部のプラ板がホワイトだけれど、例によってこのまま。塗装が面倒。見えやしない。
で、完成。
以上10両、概ね1970年代の50フィート・ボックスカーを見ていただいた。少々無味乾燥。エクステリア・ポストとか、リブサイドと呼ばれる側面が、意匠を凝らすには不向きなことは確か。
ところで、「クッション」を謳っているのがクラス2やクラス3の小さな鉄道ばかりという点に驚く。これに対し1960年代は、クラス1だけなのだ。
大きな鉄道は、経営の悪化から整理統合に向かった時代。小さな鉄道が元気だったのだろうか。たったこれだけのモデルが世相を反映しているはずは無くて、よく判らない。
そして1980年代に入ると、スタガーズ法による鉄道自由化で大きく化ける。ジャパン・アズ・ナンバー・ワンのディケード。
鉄道車両は経済活動の結果なのに、その関連は誰も解説してくれない。自由に妄想を膨らませるのも面白いか。
【追記】1970年代に多くのショートラインがボックスカーを新造した理由が判り掛けてきた。例の"IPDプログラム"がキーワード。IPDが"Incentive Per Diem"の略だという。"Insulated Plug Door"ではなかった。委細調査中。奥が深すぎる。2015-07-15
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