MDCの50’FMCボックスカー(2)
Coupler-cushionizing projects, part 7: Building Cushion Coupler Pockets for MDC Roundhouse. The starting point is the Kadee's #242.---Roundhouse FMC 5077 cu.ft. plate B
カプラーポケットの伸張がウォルサーズのプラスチック製で上手く行ったので注文しようと探したが、なんか値段が高い。為替変動を含めたら、2倍の感じ。問題が多いのにどういうこっちゃ。で、自作することとした。ケーディー社の幅広ポケット(品番242)がポリスチレン製で、簡単に出来るはず。モデルはMDCラウンドハウスの50フィートFMCボックスカー。【画像はクリックで拡大】
実感からすると細身ポケット(品番262)を使いたいが、これの材質はポリアセタールで、接着と塗装が面倒。
プラ板は1.5mm厚を3枚重ねとする。上2枚がケーディー・ポケットの厚さで、下の一枚が添え板。ケーディー・ポケットはフタを上として、軸受を含む本体をプラ板と一体に固着する。カプラー自体はウィスカー型のみ。カプラー軸が下から生えているという理由。
これも図面と写真を見てもらった方が早い。寸法は、ケーディー・ポケットの抜きテーパーに合わせて、微妙な取り合わせ。
【追記】その後,4.5ミリが厚すぎると判断し,プラ板1.0ミリ厚構成の全4.0ミリ厚へ変更した.フタを止める小ネジM2×4とも整合.
次の写真のグリーンが、前々回に披露したウォルサーズ製パーツ利用。
手前の未塗装が、今回の自作。
自作ポケットの取付面を出すために、床板下面を削っている。車体モールドの内寸に較べて床板が短いので、両端に0.5mmのプラ板を接いでいる。ポケットは、小ネジ2本で床板に取付。
フタは、パチンと填め込むだけ。本来の取付孔は、開いたまま。
ところで、40フィート・ハイドラクッション車(過去記事)に、アサーンのポケットを改造して使ったけれど、左右の首振りが滑らかではない。内寸や軸径の精度が悪すぎる。
ここでアイデア。1.5mm厚のプラ板にブラックを使えば、塗装の必要が無い。BN車は床板全体をどうせ、グリーンとする。
そして、床板のポケット取付面を平滑に削るのが大変。だったら、思い切って車端部を切り取り、新たにプラ板を継ぎ足したらいい。この厚さを適当に選べば、カプラー高さが自由自在。FMCシリーズは1mmを継ぎ足す。
床板上面には、添え板として車体全長にわたる別のプラ板1.2mm厚を貼って、ウエイト鉄板貼付の便も図る。どや!
あっという間に出来上がり。
ポケットの傾きや高さを出すために、その取付部を削って調整する。本来ならパーツを共通互換としておいて、別体のシムを加工したいところだが、なにせそれを挟む寸法が無い。
次の写真の奥2両(CP、GTW車)は、表記が無いけれど、ネットを検索するとクッション付き。
ところで、ここに落とし穴。
パチンと填めただけのフタが外れ易い。カプラー本体をちょいと引っ掛けると、フタが飛ぶことがある。
じゃあ、馴染みとなったばかりの超低頭小ネジはどうだろう。
M2の4mm長だったらピッチ0.4mmで、有効ねじ長1mmに2山が掛かるだけ。ちょっと心許無い。1.5mm×3=4.5mmを貫く5mmが欲しい。というわけで、大阪日本橋のネジ専門店、ナニワに出掛けた。
結果は前回記事、屋根裏親仁氏のコメントに添え書きした通り。ステンレス製という高級品を売ってはいたが、6本で370円。1本当たり61円もした。まあ、しばらくは23円の4mmを付けておいて、5mmが安価になったらまた買いに行こう。2袋12本だけ求めた。
次の写真で、奥が当初の計画通りに、フタの孔が空いたまま。真ん中が八幡ねじ製4mm、手前がナニワで購入した5mm。両者は頭の形が少し異なる。
FMCシリーズの発売開始は1981年で、その3月号p32の広告。このコンビネーション・ドア車の外形図はCar and Locomotive Cyclopedia 1984年版p102にあって、過去記事で引用。
モデルは"Cascade Green Forever"に展示
【追記1】このモデルのプロトタイプは、FMCのプレートB、5077cu.ft.の初期車で、車体幅がスケールより2mmほど広過ぎる(The Atlas Rescue Forum)という。シングル・スライディング・ドア車はレールボックスとして発売(MR誌1980年5月号p110に製品ニュース)。
記事名を変更すると共に、50フィート・ハイキューブ車を別記事に切り分けた。2016-12-12
【追記2】記事の題名を「MDCの50’FMCボックスカー」から変更した。「(1)」は、ウォルサーズ製アダプターを利用する"この記事"。2019-01-01
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