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2015/05/12

京都トンネルクラブの20周年記念モデル

Two 20th anniversary models of the Kyoto Tunnel Club

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 当方も交ぜてもらっている京都トンネルクラブが設立20周年を迎えたとのことで、この5月23、24日に記念運転会を開くという。
 アメリカ型ファン、特に記念モデル・コレクターとしては、ここは一つ、でっち上げて賑わしたいところ。【画像はクリックで拡大】

 まあ、大層に言ったところで、既製品のボックスカーを見繕って、適当な色を吹き付け、さらにプリンターで印刷したデカールを貼れば出来上がり。
 クラブのマークに、正式版と簡略版があるというので、2両を作ってみた。

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21dsc01708 タネ車は、見ての通り、アサーンの40フィート車。1両が初期製品。実は、以前にお見せしたガラクタを修理したもの。

 撤去されていた屋根上歩み板を復元して、欠けていた車体下部四隅のステップ3か所を補作している。
 白状すると、こういうニッチモサッチモいかないブツの処理方法が記念モデルというわけ。例えば、薄汚れた展望客車を弄った過去もある(笑)

 もう1両だって、側板とドアに接着剤がベッタリと付着していた。ラウンドハウスのドアが1つ余っていたので、当てたらドンピシャ。側板上の固まった接着剤はリベット諸共にサンドペーパーで削り落とした。

 悩んだのは、カラーだけ。サッカーに京都パープル・サンガがあるし、京福電鉄嵐山線の電車が紫色に塗り替え出して、その色名が「京紫」ってんだから、これしかないか。近所のホームセンターで「ニッペ・ミニ、ホビー用スプレー、28バイオレット100ml」を1本購入。

 プリンターはアルプスのMD-5500で、ホワイト印刷には定番。この5月でプリンターの保守を終了するとのことで、当方は2台を確保、って、大袈裟かな。

 使った原画は次。いずれもPNGファイル。クリックで拡大。

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Ktc2015png

 創立年を謳った"KTC 1995"の方には、全体にトラディショナルな雰囲気を狙って、フォントにRRRomanを使った。これ、レールフォント・コムから13年前に取り寄せたもの(過去記事)。
 一方"KTC 2015"は、モダンな感じを出そうとArial Black、すなわちWindows版ヘルベチカ。引戸だけホワイトに塗り分けてみた。
 "Railroad Model Hobby Service Only"ってところが、見せどころ。

 引戸に向かって左にある"R"と"L"は、手ブレーキ・ハンドルを背にして、右と左とに貼り分ける。妻用の車番と共に余分を印刷。

 貼り方の注意点は、アメリカ型鉄道模型大辞典の「デカール」の項。
 "KTC 1995"号車の方は、楽をしようとフィルムを大きく切ったら、透明膜が目立ってしまった。印刷の際々まで切り詰めないとこうなる、という見本だと、ウソブいておこう。

 余分に印刷したものを運転会で配布するつもりだけれど、欲しい方がおられるか心配。

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ところで4年前、アメリカ型のクラブ、NAMRACの寺澤和雄氏が、MR誌のストラクチャー・コンクールで第2位に輝かれたときにも、お祝いにデカールを作った。そのときに仕上げたモデルは同氏に進呈してしまっていて、もう1両、自分の分が延び延びになっていた。今回、併せてモデリング。

 こちらのデカールは、インクジェット・プリンターによる印刷で、クリア・ラッカーで厚いオーバーコートがしてあった。取り出して見ると、このクリア層にヒビ割れ。印刷し直すのも面倒なので、クリアを重ねて吹いて使った。
 タネ車は、ディテールズ・ウエスト社のインシュレーテッド・ボックスカー(過去記事)。実はこれ、床板がハイドラ・クッション仕様で、他車に供出していた。それで、アキュレールの別売床板を充当。アルプス・プリンター用よりも厚いフィルムの貼り付けを楽にするために、新宮琢哉氏の作例(過去記事)に倣って、リベットを削り落としている。

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 デカールの自作については、こちらの記事を乞う御高覧。

【追記】KTCのデカールは、持って行った12枚が皆、捌けた。めでたし、めでたし。2015-05-24

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よしなし事」カテゴリの記事

コメント

アルプスのMDプリンタは他社で2030年まではとりあえず修理などの面倒見ると宣言しているところがありますね
その後はそれまでの受注次第で決定するようです
というのも当方もMD5000iを所有していまして各種ラッピング車などのデカールにフル稼働させていますので動向が気になっているところ故です
お金を出せばシルクスクリーンなどの外注という手もあるのですが...

>>アメリカ型の貨車を塗装から手掛けようとすると、細かい表記を合わせる必要があって、白色印刷は必須なんです。まあ、インレタを外注する手もあるのですけれど、やはり自らの手の中だけで完結できる自由度は貴重です【ワークスK】

投稿: 一式陸攻 | 2015/05/15 21:23

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