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2015/06/12

ハイドラ・クッションはシルエット(3)

Coupler-cushionizing projects, part 14: Cotton Belt Hydra-Cushion 40-ft. insulated boxcar model manufactured by Atlas

SSW 30043 Atlas

 クッション・アンダーフレーム付の40フィート車を探していたら、不思議なもので、アトラスから発売された。側面にハイドラ・クッションの文字を大書きしたインシュレーテッド・ボックスカー(保冷車)。鉄道はサザン・パシフィックの子会社、セントルイス・サウスウエスタン。またの名をコットンベルト。早速購入。【画像はクリックで拡大】

 製品のカプラーポケット周りのモールドをみると、床板部分が凹んでいるから単体扱いが可能。切り取って前に突き出せる。で、4mm、動かすこととした。具体的には次の写真の、黄色線を糸ノコで切った。

20dsc04114b

 床板の上に1枚、少し大き目のプラ板を接着して、カプラーポケットを固定。材質がABS樹脂らしいので、瞬間接着剤を使った。

21dsc03975

 ところでこのモデル、アトラスともあろうメーカー品なのに、カプラー高さが0.7~1mmも低い。ついでに補正しようと、1mm厚のプラ板を1枚噛ました。結果は、片方が少し高くなり過ぎた。適正値は0.7mmあたり。
 対比として並べた製品のままの床板は、カプラー自体をアンダーシャンクのケーディー#27に交換。

 肝心のハイドラ・クッションの垂直シリンダーは、しばらく前に手掛けたSP車(過去記事)と同じ様に、4mmの丸棒を接着。

 車体妻板のカプラーポケットと競合する部分を削るのが少し面倒。

22dsc03981

 カプラーの出代はこんな感じ。

25dsc04116

 サイドから透かして、ブレーキシリンダーや空気ダメが見えないのが寂しい。床板は丸ごとアサーン製に取り換えた方が加工も簡単だったかも。

22dsc04130

 アトラス社はTrainmanブランドの40' Plug Door Box Car

 ネットを検索すると、ちゃんと実車が存在(railfan.net)。PC&F社の1958年製。ただし、同じ塗装スキームの写真は見つからない。

 側面に小さく書き込まれたコンパートメンタイザーCompartmentizerは、プルマン・スタンダードPS社が開発したローディング・デバイスで、ムーバブル・バルクヘッド(可動隔壁型荷崩れ防止装置)。次はCar Builders' Cyclopedia 1953年版のp419。可動壁表面の"WESTWERN PACIFIC"の文字でも判るように、最初の採用は1953年のWPとのこと(アメリカ型鉄道模型大辞典

Cbc1953p419

 貨車のトップメーカーだったPS社が、車体では無くて部品を供給という点には驚く。
 この1953年版に隔壁型はコンパートメンタイザーだけなので、画期的だったのだろう。次の1957年版でもコンパートメンタイザーのみで、1961年版でやっとエバンス社のDFB等が登場する。
 こりゃあボックスカーファンなら記憶すべき単語といえる。

【追記】同じプロトタイプをNスケールでマイクロ・トレインズ社が発売し、その製品紹介が"とれいん"誌の2017年1月号p141に掲載された。どうも書き手はコンパートメンタイザーに関する知識をお持ちでは無いようで、トンチンカンな内容となっている。翻訳されたと思しきメーカーの解説をコレクション・ページに引用しておいた。たぶんネットで検索されたと思うが、検索エンジンがcompartmentalizeへ勝手に変換してしまう。そこを無理やりダブル・コーテーションマークで囲ってもらうと、当方のブログをヒットしたのにね(笑)
 "BLT 1-59"との表記から製造は1959年で、ディーゼル機でのブラッディー・ノーズ登場直後。これは同じスキームのボックスカーでの試行例と考えられる。マイクロ・トレインズ社の説明には"experimental paint scheme"とある。ただ"PB 2-63"の標記も見え、確証は無い。2016-12-22

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