アキュレールの50'ボックスカー(1)
既にMDCラウンドハウスの3両で上手く行っている(過去記事)。しかし、今回は0.5mmほど、みんな高い。なぜだ?!
まる1日は茫然自失。
冷静になって調べれば、アダプター自体が約0.4mm、上方向にシフトさせる寸法になっている。次の図でお判りいただけるだろうか。左上図(パーツ説明書)は天地が逆。
1/16" Notchすなわち1.6ミリの短縮は、床板端部よりの出っ張りを落とした後にさらに1.6ミリ削れという指示なのだろうか。2019-01-11
アサーンやラウンドハウスは元々ホーンフック想定だからカプラー高さが低い。それを、これで改善するということなのだろう。
ただし、説明書には言及が無い。
対策としては、アダプター自体の取付を0.4mm下げればよい。リモネンという溶剤系接着剤を使うのだから、寸法減少を見込んで、0.5mm厚のプラ板を床板のポケットに敷いたらどうだろう。
試しに1両、やってみた。
ブツはMDCラウンドハウス製のボックスカー。例の浮彫床板(上写真の左)を交換する。アキュレール製は、前後端を約0.5mmずつ詰め、両側を0.25mmずつ拡大した。
もちろん心配は、床板とアダプターとの一体感。ジグを用いて接着した後、強度的な結合を目指して隙間をプラスチック片で埋めた。
結果は、片方の台車はピッタリだったものの、もう片方には心皿に0.3mmほどの座金を要した。何から何まで思惑通りに行くものでもない。
ところで問題は、既にできている4両。上手い具合にアサーン台車(ブルーボックス用)が約0.5mm低くて、振り替えた。ただし、フランジが床下リブ(根太)に触り易くなるので削り取っている。
一方、アキュレール台車を付けたアサーン車体は上がる。まあ、ガラクタ・ボックス収蔵車なので……。下シャンクのケーディー#27付を選んで、座板を撤去して中シャンク化を達成。どうにか損得勘定が合った(笑) この文章は多くの読者に意味不明。申し訳ない。
今回のアキュレール床下加工は6両で、内4両は車体もアキュレール製。
なお、ポケットを少し厚く見せるために、PRR車はフタに従前どおりの1.5mmプラ板を貼った。ATSF車からは1.0mmに変更し、全厚さを4.0mmとしている。
うぅぅむ、ペンシーの色は判らない。この"LD"は多分、Preco社のロード・デバイダーLoad Divider。
■ATSF 14909, Shock Control, A Smoother Ride
サンタフェは“スーパー・ショック・コントロール”を謳ったことが知られているけれど、それ以前の1958年から1961年までは単に“ショック・コントロール”だった。インディアン・レッドも難しい。
■TPW 70109, Toledo Peoria & Western Railway
アキュレール製品はツヤを落とし過ぎ。ウエザリングがやり易いのかな。
サイト見本ではTPW車と色味が異なるように見えたけれど、こりゃあ一緒。実車の屋根がメタリックという情報があるので、いずれ……。
■SM 3371, St. Marys Railroad Co.
これはMDCラウンドハウス・ボディにアキュレール製床板を取り付けた例。実車(RailcarPhotos.com)は、床下も車体と同じで真っ白。ほんと、どういう了見なんだろう。
こちらはアサーンのレールボックスで、スキームはフィクション。MR誌の関係であることは確かなものの、何時、何の切っ掛けで発売されたものかが判らない。
このポケット・アダプターでの、ちょっとしたノウハウを過去記事で披露している。使われる場合は乞う御一読。
【追記1】MR&T車を追加。2015-11-24
【追記2】MR誌にこのアダプターの紹介記事を見つけた。1986年2月号p43-44。アサーンの50'車での作例を示して、既存のポケットを6スケール・インチ、短縮したとあるけれど、画像が無いから実際にどうしたかは解らない。ケーディー#5での注意点にも、カプラー高さが増える点にも触れていない。
いくつか弄ってきた感覚では、この方法はポケットの突出寸法が大きくなり過ぎる。Details Westのパーツなどに合わせて3ミリ程度小さくした方が良いのではないかと思う。で、このウォルサーズのパーツを改造して使う方法を考えた(2017-01-24の記事)。2017-05-27
【追記3】記事の題名を「ウォルサーズのカプラー・アダプター(2)」から変更した。2019-01-01 ポケットの再改造を行った。>>「アキュレールの50'ボックスカー(2)」 2019-01-11
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