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2015/09/05

MDCのダイキャスト床板付50'ボックスカー

Coupler-cushionizing projects, part 16: 50 foot boxcars with diecast underframe manufactured by MDC-Roundhouse

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 ネット・オークションにUPのボックスカーが出品された。側面の地図に"Cushioned Load"の文字が入っていて、是非ともコレクションに加えたかったスキーム。よって少し高めで応札しておいた。

 ブツはMDCラウンドハウスの50フィート・ボックスカーで、床板がダイキャストだから弄り難く、誰も手を出さないと考えたけれど、さにあらず。あれよあれよという間に当方の指し値と同額となった。
 それで落札できたのだから、単なるツリアゲだったのかもしれない。よく聞く話。【画像はクリックで拡大】

 ユニオン・パシフィック鉄道は我が国では特に人気なので、高めとなる傾向にはある。しかし、このダイキャスト床板は難物で、懲りた方が多いはず。

 実は、手持ちをまとめて改良中だった。
 次の一番手前が製品オリジナルの構造で、台車とカプラーを木ネジで止める。少し考えれば判るとおり、相手が金属のダイキャストだから、何度か着脱すると弛み易くなる。それと、カプラー高さが低くて台車には平ワッシャが必須(下シャンクの#27他を使う方法もある)。

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 真ん中と奥が改良の様子。
 要は、カプラーポケットの内側を切り取ると、ケーディーの幅狭ポケット#262がスッポリと納まる。床上面にプラ板の積層1.2mm×3枚をネジ止めして、実質的には、ここにカプラーと台車を取り付ける。
 カプラーは、1.0-1.5mm程度の座板を噛まして高さを調整。
 台車は、インチねじ2-56×1/2"(山径約2.1mm、首下長約12mm)でセルフタップによって弛み止め。

 床下面の一部リブ(根太)を削っているのは、車輪のフランジが当たりやすいため。回転ヤスリでゴリゴリやった。台車中心ピンにワッシャを噛ます方法なら不要で、カプラー高さも上げられるけれど、車体高さも上がってしまう。

 そして、結果が次。

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 一番左が製品オリジナル。2番目が今回の加工品で#262に置換。3番目が、加えて2mm前方へ張り出して、クッション・カプラーを気取ったもの。一番右は、ディテールズ・ウエスト社の床板に丸々交換。

Mdc50boxcar #262に頼る方法は以前の40’ハイドラ・クッション車でも経験。出っ張りが少ない気はするけれど、床板が床板だからこんなもの。もっと大きく切り取って、自作カプラーポケットとする手はある。

 ブレーキ3点セットの配置は、説明書がおかしい。シリンダーよりも制御弁の方が中梁に近くなっている。次の写真で一番手前がそれ。一番奥がアキュレール製品。真ん中は真似して配置変え。制御弁が足りなくなって適当に繕っている。

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 台車は次の左が付属する。別売品の名が"Express Roller Bearing"といって、軸箱が独立したタイプ。1940-1950年代に新造の急送貨車が履いた。普通の貨車には用いられなかったので、BNとUPの4両は、右の軸端キャップが回るタイプの"Modern Roller Bearing"に取り換えた。これ、ASFライド・コントロールに似ている。
 プレーン軸受のAARタイプ(所謂ベッテンドルフ型)でも時代的にはイケる。

9dsc07381

 車輪を金属化して、全重量は120g。NMRA推奨値に10gほど足りない。

 クッション・カプラー化したモデルは2両。
 BN車はマークと鉄道名の位置が変。理由は後述。

BN 15038

UP 499842, Automated Railway, Cushioned Load

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 UP車は、塗装が2色で、印刷が6色とカラフル(4色刷?)。
 "rail"と"way"を切り離して、前者に下線を引いた理由は、"automated"と共にトラック輸送との競争を意識しているのか。

 UP色の他の2両は、クッション化を行っていない。手ブレーキ・ハンドルを塗装すると俄然、雰囲気が出てくる。台車や床下機器はシルバーかもしれない。

UP 499192, We can handle it. (black letters)

UP 499346, We can handle it. (red letters)

 BNファンとして、この色彩と種類は羨ましい。ウォルサーズHOカタログ1996年版(下)には、他にも2種類。しかも、この時点で新製品(赤*印)が追加されている。カラーリングが多彩だから値段も倍ほど。こりゃあ、メーカーとしては美味しい。

Epson001d

 ディテールズ・ウエスト製のクッション・アンダーフレームへの取り換えは、ガルフ・モビル&オハイオ。

GM&O 1223, Cushioned for A Soft Ride  ....Inside

31dsc04092

21dsc04009

 このキャッチフレーズで検索したら、ロック音楽?のアルバム名をヒット。なにか意味があるのかもしれない。

 なお、床板が車体に較べて少し小さい。左右両側に0.25mm(次の写真で黒色プラ板)、前後に1.2mm(白色)のプラ板を貼って修正。したがって、カプラーの出代は1.2mm分だけ減少。また、床板の位置決め用に車体内側に0.5mm(黒色)プラ板を貼った。
 ちょっとキツメの嵌まり込みとして、抜け止めは設けていない。

00dsc07375

 一方、ガラクタ・ボックスの範疇はスライド・ドア車を含んだ5両で、うち4両をBN、UP車と同様に改造。ウッディーズ・トレイン・ショップ車だけはオリジナルのままで残しておいた。

Woodie's Train Shop, Hazelwood Railroad

CPIX 1933, RMC 60th Anniversary

CPIX 1993, RMC 60th Anniversary

ALP 9480, Lonesome Pine Route

DRX 1992, NMRA Convention DiscoveRail

Mr196303p21 最後は、古文書探求。
 新発売の広告は、MR誌1963年3月号p21(右)。"50' plug door box car"と呼んでいる。
 UP車は、イエロー・ボディにレッド・レタリング。

 そしてBN車の登場は、6年後の同誌1969年6月号p5(下)。なんと、BN発足の1970年3月より9か月も前。同時に6種類を発売。

 これで、意匠が実車と懸け離れている理由が理解できた。ボックスカーは先行塗装されたCB&Q車を写しているわけ。ただ、このまま売り続けた神経が知れない。ことによると、買わされた製品は皆、当時からの売れ残り?

Mr196907p14

 スライド・ドアは1969年12月号p20で初登場。"50 ton- 50 foot A.A.R. steel sheathed box car"となっている。後年は"50' AAR box car"と表示された。カタログ落ちはプラグ・ドアよりも早い1995年頃と推察される。

 このシリーズを弄るのは、最後になるのだろうか?

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