ウォルサーズ製ストックカーの再生
ケーディーカプラーには意味のない長手を使い、解放ピンを切り取っている。ポケットの回転軸がビス剥き出しでフタが半開き。一番の難点は、床板と車体との接着。それも前後反対。「こりゃあダメだ」って、捨てる?
否!
「いっちょ、やったろか」って、奮い立つ。
キーとなるパーツが揃っているから、何とかなる。
小半時で次の状態。カッターナイフの使い方は、魚を包丁で捌く要領かな。床板が割れたって大丈夫。ケガには注意。
HOseeker.netより引用
接着剤の残りカスを削り取るのが大仕事。あとは、欠落部分をプラスチックで補う。床板はプラ板で裏打ち。カプラーの回転軸は、ストックしているキットのランナーから3mm径程度のものを見繕って植え込み、芯にM2のタップを切り小ネジ止めとする。
ウエイトは、床上面の中央に2枚重ねて両面テープで貼り付ける。台車とカプラーの取付ネジの先は、オープンとするのが当方のセオリー。
文字板は、裏にトラスの骨組を避ける凹みがあるから位置が決まる。ドアは、カギツメを切り取ってしまったので、接着固定。
適当な赤の塗料でタッチアップして、全体にツヤ消しクリアを吹き付ければ修理個所は目立たなくなる。
床板は、ウエイトを含めて黒のツヤ消し。ケーディーカプラー#148と金属車輪9.5ミリを取り付けて、はい、できあがり。
■さて、ここでじっくり観察。
これ、妻に車番が入っているのがウォルサーズ時代、それも2000年頃の証拠(のはず)。検索すれば今でも同社のメインライン・シリーズとして、"40' stock car w/Dreadnaught Ends"の名で売っている。品番910-4511。レデー・ツー・ラン、すなわち完成品。
でも、ヘラルドが無くて、他の文字板も位置が異なる。
「ありゃっ?」というわけで、手持ちのGN貨車写真集を開けば、新しい方が正解。
でもでも、ヘラルド付がカッコイイ(笑)
当方が拘っているBNについていえば、前身のGNやNP、CB&Qがたくさん保有した。しかし、BNの車番となったものは無いから、関心が無かった。カラー写真の撮影日を確認すると、ほとんどが1970年の合併以後だった。車番を変えずに使ったってこと。
うぅぅむ。こりゃあ、真面目に勉強しないといけないかな。
"Cascade Green Forever!"
| 固定リンク
「ボックスカー・アトランダム」カテゴリの記事
- MDCのダイキャスト床板50'ボックスカー(2)(2020.11.20)
- アサーンの86'ハイキューブ・ボックスカー(4)(2020.09.25)
- カーラインの高級40フィート・ボックスカー(2020.08.24)
- トリックスの40フィート・ボックスカー(2020.01.31)
- 珠玉のミニ・ハイキューブ・ボックスカー(6)(2020.01.29)
コメント
汚らしかったり、組み立てがいい加減なモデルを見ていると、何とかしたいと思いますよね。同じお気持ちだったということで、共感しました。
>>コメント、ありがとうございます。
モデルの再生というこの行為、というか趣味というか(笑)、ホント、不思議ですよね。ちゃんと直せば直すほど、オリジナルに近付けば近付くほど、手を掛けたことが分からない、理解されないんです。また、ジャンクのモデルを安く入手する単なる手段かというと、加える手間を考えると割に合わない。気取って言えば、モデルが本来持っている輝きを取り戻す手助けができる喜び、っていうのでしょうか。
この“楽しみ”については過去に2度、綴っています。新しい読者の方にはご一読いただければ幸いです【ワークスK】
「EB58、阪神、上田丸子、天賞堂……」2010-02-06
「モデルの修理は楽しいが……」2005-10-09
投稿: 林 信之 | 2016/04/13 05:51