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2017/03/23

MDCの40フィート・ボックスカー(4)

Kitbashing a fake model of the Pennsylvania Railroad X29D boxcar, the starting point MDC/Roundhouse 40-foot AAR type

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 手持ちのモデルで、悩みのタネの一つがこれ。ペンシルベニア鉄道のボックスカー。引戸と屋根歩み板が、黒のモールド色のまま。
 実車にこんなんがあったのだろうか? メーカーが本当にこれで売り出したのだろうか? 下回りをまとめて改造した機会に、車体側面の"Don't Stand Me Still!"という文言で検索したら、またしてもBrass-solder氏のサイトをヒットした。【画像はクリックで拡大】

 このMDC製は実車とは似ても似つかぬスタイルだという。引戸幅は6フィート(開口寸法)ではなくて、8フィート。じゃあ、どうせ塗るなら引戸を交換しよう。上手い具合に、アキュレールのPS-1でヤングスタウン・ドアが余っている。

 実際に合わせてみると高さと幅が次の感じ。

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 車体モールドと一体の下ガイドは、引戸の幅で切り欠く。上がりカマチとなる部分が弱くなるので新しい引戸は強固に接着。
 別パーツの上ガイドは取り去って、1mm角のプラ棒を追加。
 周囲の支障するモールドは削る。後で、もう少し丁寧にすればよかったと反省。

 戸先と戸尻の戸当たりと、下ガイドの延長も考えたけれど、面倒。後日でもできるし……。

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 屋根歩み板は、実車登場の時期を考えたら木板ではなくて、鋼製スロット型。アキュレールの40フィート車用が長さはもちろんのこと、取付ボスの位置までピッタリ。それが上の写真。ただ、50フィート車用の方が薄かったので、直前になって変更。

 塗料はもちろん、手持ちの缶スプレーを探す。ジェイズの、赤3号(品番37)と、トビ色2号(品番14)がよさそう。前者は色合い、後者は渋さが似ている。で、先に赤3号を塗っておいて、その上にサッとトビ色2号を吹いた。次がマスキングを取り除いたところ。
 テープを貼るときには、糊面がレタリングに掛からないよう注意。以前に苦い経験。

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 屋根歩み板は、単体で塗装。切り継ぎ位置を真ん中としたら目立ってしまった。手ブレーキ・ハンドルとステップは筆塗り。さらに全体にツヤ消しクリアを吹けば、色が落ち着くかもしれない。それは妻面に車番を入れたときに……。

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 次の2枚は、右がアサーン初期製品で、表記されている型式は"X48"。車高の差が苦心の跡なんだけれど……。

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 ペンシーファンの皆様、こんなもんでいかがでしょうか(笑) 参考としたのはBrass-solder氏のPRRディーゼルマニア

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 Cascade Green Forever!に展示。

さて、X29Dというボックスカー。
 1952-1956年に3,100両がX29から改造され、そのうちの500両が"Don't Stand Me Still!"のスローガンを表示という。
 タネ車のX29は、代表的な初期鋼製車で、1924-1934年に3万両近くが新造された。次の写真の手前がそれ(Tracks Aheadテレビ番組プロモーション・モデル ウォルサーズ製品)。

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 PRRファン・ネットというところに竣工図があった。積載荷重と車体長は変化が無く、幅と高さを拡大して内容積が増大。

 初期の鋼製車は、台枠だけで垂直荷重と車端荷重を負担する設計となっていて、重い。それをストレスト・スキン(セミモノコック)軽量構造が一般化した1950年代に、どういう造作としたのか、興味をそそる。残念ながら資料が見つからないし、写真でも判然としない。
 京阪電車でいったら、1926年に新造の500型が、1953-1959年にアルナ工機で更新された事例(写真はそのモデル)。

 問題の車高を確認すると、X29Dのレール面上屋根歩み板高さは15.143フィートだからHOスケールで53mm。モデルは、51.5mm。ありゃりゃ!
 X48は、14.995フィートで52.5mmのところ、52.5mmとドンピシャ。うぅぅむ。

 ところで、"Don't Stand Me Still!"って、どういう意味なんだろう。「私を未だ立たせるな!」では、鉄道と結びつかない。
 検索したら、The Keystone Fourという男声コーラス?が1947年に、"Don't Stand Me Still! Song Of The Freight Car"というレコードを出しているようだ(アーカイブ)。なんだこりゃ。何て唄っている? PRRのコマーシャル・ソング?

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コメント

>>ところで、"Don't Stand Me Still!"って、どういう意味なんだろう。

私の想像ですが、この惹句はPRRが使う以前に、歌か小説にあったものではないか。それをPRRが、シャレで転用した気がします。

ワークスKさんの訳、「私を未だ立たせるな!」で不味かったのは、“Still”を「未だ」としてしまった点。これは、「静止している, 止まったまま」と云う意味でしょう。映画のシーンを写真にしたものを、スチル写真と云うでしょう。ありゃ映画=動画=Movieに対比された語なんです。

そこで改めて、訳してみれば: 私=貨車を念頭に置いてくださいね。「私を停まったままに、しておかないでね!」と云うことじゃないでしょうか。鉄道会社は、荷がないと貨車は留置しておくしきゃないんで、商売になりません。「私を停まったままに、しておかないでね!(荷主の皆さんどうぞ、宜しく)」と云うのがオチじゃないかと思います。

>>御教示多謝。映画のそれは"steel"とばかり……【ワークスK】

投稿: 宮崎 繁幹 | 2017/03/23 11:02

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