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2018/03/22

UPカブース用台車の記事補遺

A supplement for the article "Caboose trucks of Union Pacific Railroad" in Apr. 2018 issue of "Train" magazine

 とれいん誌2018年4月号に記事を掲載していただいた。ユニオン・パシフィック鉄道のカブースについて、単に自分の興味から調べてきたものに過ぎないけれど、同じような疑問を持つ方はおられるはずということでまとめてみた。情報を詰め込みすぎたせいもあって読み難い文章になったことを反省している。これでもだいぶ端折ったのだけれど……。というわけで、お詫びを兼ねてここに若干の補足をさせていただく。

 記事の一つの柱は、CA-1からCA-13までの流れ。型式毎のスペックの違いと、ビッグボーイやガスタービン、さらにはダブル・ディーゼルとの関係を簡単な表にしてみた。これは、当方の様なUPにデープではないファンに便利だと思う。加えて、同じエリエイが2005年に出したRails Americana 1を横に置いていただくと分かり易いはずだ。ここにカブースのモデル300両が紹介されていて、うち16両がUP。>>出版社の販売チャンネル

Americana1

 1939年から1980年までの年表中で、1974年の「安全窓化」については、アメリカ型鉄道模型大辞典の「セーフティ・グラス」をご覧いただきたい。冒頭のCA-4がアルミサッシ化されていることに関係する。1953年の「CA-6,ISH台車導入」は、1955年の間違い。本文中も同じ。型式一覧が正しい。
 型式一覧の中でメーカー名の「P-S」はPullman-Standard、「ICC」はInternational Car Companyのこと。まあ、このブログの読者ならとっくに御存じ。

 1979年登場のCA-11が該当する屋根歩み板無しの姿については、同辞典の「ルーフ・ウォーク」に書いている。1966年に禁止となり、1967年製のCA-9は新造時から無い。既存車も順次撤去された。
 小さな黒色四角に黄色丸の印は「イエロー・ドット」。他にも「ファースト・フォーティーズ」、「ナショナル・スイング・モーション台車」など、疑問を持たれたときに便利な項目を揃えている。特に次写真のナショナル・スイング・モーション台車は、あちらのファンも名前だけで、どこがどうスイングするかを知らない。
Clc1997p718b
Car & Locomotive Cyclopedia 1997 p718

 UPカブースの定番台車はOutside Swing Hunger、略してOSH。これは2008年にカリフォルニア州鉄道博物館で保存車を実見してきた。ブログ記事

 この台車の如何にも近代的なところは、スイングハンガーが外側に出ていることと、ボルスターアンカー付きであること。これが1952年のCA-5から導入されて旧型車も取り換えられた。
 ところが1955年のCA-6、100両だけが古風なInsaide Swing Hunger、ISHとなった。その後のCA-7~CA-10は全てOSHである。
 CA-6はしばらくして、古いCA-3やCA-4からOSHを奪取してISHを押し付ける。高速運転のUP本線では使いものにならなかったのか、あるいはハナからその計画だったのか。次の台車フレームを示したメーカー写真で、左がOSH、右がISH。基本は同じで、わずかなパーツの相違だと見て取れる。どうしてこんなものを採用したのか、値段の差を知りたい。
Cbc1957p0919c
Car Builders' Cyclopedia 1957 p919

 元記事にも書いたように、このISHをGNが1958年の15両に装備した。これがBN時代まで生き延びているので、HOスケール製品を探している。OMI/Ajinの車体付パーツを買うしかないとは思う。
 OSH台車の方は分売品を入手してフリスコSFSL車に履かせる準備が20年も前にできている……って、自慢にならないか。

 参考にした資料を示しておく。

まず、Union Pacific Modeler Vol.2

 この本でファースト・フォーティーズを知った。

Cabins, Crummies & Hacks Vol.4 the SouthWest

Union Pacific CA-11 Cabooses

 ネットではUtahRail.netを参考とした。

 これ以外にユニオン・パシフィック歴史協会が"CABOOSES of the Union Pacific Railroad"という288頁もある大冊を出版している。ただ、値段が値段だけに手が出ない。 ここにCA-13の内の10両に装備というRockwell high speed台車の情報があるはずと睨んでいる。存在が確認できていないCA-2という型式についても記載があるだろう。

 ところで、MoPac(MP)から引き継がれて、UPイエローに塗られたワイドビジョン・カブースを2004年4月にこのブログで取り上げた。
Mp13563yellow3
UtahRails.netからレタッチして引用

 我がUPカブース・コレクションはこちら

UP CA-7 OMI/Ajin

UP CA-4 diesel era USH/KTM

UP CA-4 steam era USH/KTM

UP CA-1 IMP/KTM

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