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2018/10/21

変貌するデンバー2017◆高田寛氏のお便り

 コロラド州デンバーといえば、モデラーには世界最大の模型店「カブース・ホビーズ」があったことで有名。都市圏の大発展が皮肉にも店の賃貸料を高騰させて廃業ということで2年前の2016年に話題となった。その街の活気ある鉄道の様子を高田寛氏の写真でご覧いただこう。コミュッターレールとライトレールが営業していて、まず空港から乗車したという前者。【画像はクリックで拡大】

コミュッターレール

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 デンバー合同駅。建設中の高層ビルが街の活況を映し出す。

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 これもデンバー合同駅。軌道が真新しい。

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 台車はGSI製の内側台枠、外側ディスクブレーキ。ボルスタアンカの高さは我が国と一緒。塗り分けている理由は何だろう。

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車両の所有者銘板。RTD Denver Regional Transportation District Owner。

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 メーカーはHyundai Rotem USA、2015年製。外板に歪みが目立ち、内装の造りも細やかさに欠けるということで、車内風景の撮影を失念されたようだ。電車自体の信頼性を御心配

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 デンバー空港への途中。

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 UPディーゼル機は少し古いGE製AC44CWCTE。

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 ここと推定。38th Blake station(Google Map

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 コミュッターレイルのメンテナンス施設(Google Map

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 Denver Union Station(Wikipedia英語版)。軒下に"Crawford Hotel"の看板。あれっ、リヤカー?

デンバー・ユニオン・ステーション
 Google Mapは雪景色‥‥ではない。屋根と路面が白いだけ。デンバーは海抜1,600メートル=1マイルの都市で「マイルハイ・シティ」の異名を持つ。太陽光線が強いのか? 頭端式ターミナルとなっている。

デンバー・ユニオン・ステーション

 カブースホビーズ閉店と電車の話題は掲示板Wikipedia英語版「Denver RTD」

ライトレールLRV

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 Google Map street view

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 Google Map street view

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 車内広告という概念をこれから育てなければならないのかもしれない。

デンバーLRTa.jpg
 LRTのメンテナンス施設 その1 (Google Map

デンバーLRTq.png
 LRTのメンテナンス施設 その2(Google Map

 撮影場所を探し出す作業はゲームのようで面白い。ただ、最後から4番目、Eラインの"Training Train"が到着する駅だけ判らない。残念。

なお、同氏のお便りは全部で6編.

2021-03-28 スカイトップ展望車の水上レストラン

2018-10-22 あこがれのシャイアン2017

2018-10-21 変貌するデンバー2017

2018-10-20 ニューヨークの風景2017

2011-09-05 カナダの電車博物館

2011-08-20 EMDロンドン工場雪景色

 

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コメント

アメリカ電車に興味津々の私には嬉しい記事が続きます。
コリア製はタイと香港で乗りましたが、内外装ともに安普請感がいっぱいです。チャイナ製にシフトされちゃってるのも仕方無い~それもどうかと思いますが?

>>品質とコストは相反しやすく難しい問題ですね。要はそれらを調和させる技術力と情熱、銘板を掲げるプライドでしょうか【ワークスK】

投稿: Cedar | 2018/10/21 10:43

2004年だったか、SEPTA向け電車を現代ロテムが受注してアメリカ進出したのは、一部には衝撃的でした。
フィラデルフィアに工場を建設して、LAのメトロリンク向けやMBTA向けの二階建て客車、SEPTAとほぼ同じ仕様の、このRTD向けの電車の受注までは良かったものの、納期遅れや品質問題でミソをつけ、ついに中国中車の安価攻勢によって、運が尽きました。IRJ "Hyundai Rotem to close Philadelphia plant" Aug. 21, 2018

>>情報、ありがとうございます。工場閉鎖はついこの間のことなんですね。あっ、日本車輌もイリノイ州Rochelleの工場を閉鎖ですか!【ワークスK】

投稿: とやま | 2018/10/27 10:05

デンバーとほぼ同一ながらハイ・ロー扉付であるSEPTA向け電車は台車のイコライザーに亀裂が走り、全数取り込まれた上で改修されました。120両という数はダイヤや車両のやりくりで乗り切ることができず、アムトラックほか他業者からのレンタルで乗り切りました。台車は大地と車両の接点となるパーツですから、この部分に走る亀裂は許容できません。我が国の台車メーカー、新日鐵住金の製品も長年同様の事象を繰り返し、亀裂の件数もロテムとは桁が違います。

一方メトロリンク(LA)で発生した事故の検証により、現代ロテム製の2階建客車の量産車では手抜きが発覚し、お灸を据えられてます。安値で仕事をとり、見えない部分で手抜きをする手口がわずかな数のプロジェクトで明るみに出てしまい、これからしばらくアメリカでのビジネスは無理でしょう。

>>国の如何を問わず、ビジネスとは難しいものですね。近江商人が掲げた三方良しの精神の大切さを改めて思い知らされます【ワークスK】

投稿: hhp8 | 2018/10/28 16:51

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