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2019/11/22

40フィート・ゴンドラにはパルプウッド

40 ft. gondola models with pulpwood load

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香港クラウン製のゴンドラをいじっていて、40フィート車がBNに在籍していたことを知った。改番はされなかったものの、前身のGNとNPのままで1980年頃まで運用されていたようだ。その中でパルプウッドを積んだ姿にシビレてしまった。さすれば模型でもやってみたくなるのは世のならい‥‥。【画像はクリックで拡大】

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というのも先日、近所の小公園を通りかかったら立木の枝打ちをしていた。使えそうな細い枝があったので、もらって帰った。写真の濃い色の部分。

ただし切ってみると、先の方には枝の真ん中に孔が空いていた。要するにパイプなわけ。捨てようとも考えたけれど、衝動が抑えられない。直ぐにゴンドラの内幅30.5ミリに切り揃えた。その数、およそ500本。太さは1ミリから3ミリ。

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次のステップは上げ底の作成。1.2ミリ厚プラ板の裏に5ミリ角棒2本を貼り付けた。ゴンドラの上縁より2.5ミリだけ枝が隠れるようにプラ材を調整した。これで15グラム。枝は250本で30グラムの予定。

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台所からサラン・フィルム(商品名はクレラップとかサランラップ)をクスネてきて、ゴンドラ本体だけをくるみむ。その上に上げ底をはめる。フィルムは本当に薄い。接着剤が付着しないようにという配慮。
 まず両妻部に12ミリ長の杭を並べて固定する。すなわち、見込10ミリの高さに積む。実車は20ミリくらいだけれど、それは大変。使ったのはゼリー状の木工用瞬間接着剤。中間部分は5分間エポキシで枝を接着していく。作業性とコストの関係。
 その後は、木と木の接着となるので、安価な木工用ホワイトボンドでベッタリとクっ付けていく。あっという間に出来上がり。

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3日間、放っておいたら固着した。フィルムも簡単にはがれた。枝の間が隙間だらけなので、先を尖らせた枝や爪楊枝を何本か突っ込んではニッパーで切った。外れた枝は2両分で3本。我ながら上出来。

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問題はホワイトボンドのはみ出しと、瞬間接着剤の白化。これはツヤ消しクリア塗料を筆塗りしたら、目立たなくなった(ことにしておこう)。

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こんな感じ。枝切り口の孔は1メートル離れれば分からない。走ったら気が付かれない。何か他に適当なものはあるだろうか。2ミリ以下の方がいい。
 もちろん枝は、薄い色の太いところももらってきた。根もとの直径が11ミリで、長さは350ミリ。実物に換算すれば、1メートルに30メートル。少し柔らかかったので真っ直ぐにしておいた。しばらく乾燥させる必要があるだろうか。あっ! 樹種を聞くのを忘れた! あとはデカールをどうしよう。

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【追記】MR誌1993年12月号p137に、"Christmas trees make great pulpwood loads"という記事があった。クリスマスツリーはnoble firという樹木で、直径3-15インチ・HOスケールが得られるという。noble firはモミの一種。同記事は1997年刊"Freight Car Projects and Ideas"p48に再録。2019-11-30

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