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2019/11/06

ケーディーの貨車(2)40' PS-1ボックスカー

Kadee 40' PS-1 boxcars: Repair of grabiron and ladder

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ケーディー製のボックスカー2両を入手した。超細密で知られた40フィートPS-1。新品は高価だが、これは数分の一だった。もちろんケース無しのジャンク。完璧には無理なものの修理はできそう。【画像はクリックで拡大】

ブツは、黄緑がRutland Railwayで、茶色がLake Superior & Ishpeming Railroad。最初に全体を子細に点検する。外れまくっている部品は丁寧にピンセットで元へ戻す。床下の折れたリギング等は見えないから切り取ってしまう。少しぐらい曲がっている屋根歩み板等には目をつむる。で、一部の把手とハシゴがアウト。

まず把手、グラブアイアン。材質は無塗装のポリアセタールで強度があるものの、ちょっと何かに当たれば折れる。また、アマチュアには塗装が難しい。握る棒の部分と取付部に分かれていて、棒は直径が0.2ミリほど。取付部が無事なものは、棒だけ切り落として、取付部の間に「コ」の字形に曲げた線材を孔をあけて差し込む。自信が無いから、孔は0.5ミリで、線材は0.3ミリのリン青銅線。上下の2本とも0.3ミリなら、それほど違和感はないだろう。固定には5分間型エポキシ系接着剤を使う。
 取付部は断面が凸みたいな複雑な形状。これの欠けたものは、1.5ミリのプラ角棒(PS)からオムスビ状の三角形を削り出して代用。Rutland車は上手くいって、遠目には判らない(つもり)。LS&I車は、ポリスチレン用流し込みタイプの接着剤がはみ出してムサ苦しくなってしまった。
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問題はハシゴ(ラダー)。把手も含めて、色もぴったり合うはずのパーツをメーカーが提供している(official website)。ただ、これを手配したのでは、格安で手に入れた意味が無くなる。で、横棒の間隔は異なるが、在庫していたテッチー・トレイン・グループのパーツを使う(#3066 Tall Boxcar Ladders)。強度本位で浮かさないでベタッと接着。把手と共に、適当に色を合わせて筆塗り。
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手前の輪軸1本だけインターマウンテン製9.5ミリに交換した。前所有者が10.5ミリのスポーク車輪を付いていた。

ちなみに、冒頭写真に示した青白のNMRA 70周年車は手ブレーキハンドルを失っていて、純正パーツを取り寄せた。残念ながら青なんて無くて、黒になってしまった(ガラクタ・ボックス)。

さて、この2両に手を出した理由。Rutland車は、リポーティング・マークが珍しい。なんと、“R”の1文字。同マークは現在、2文字以上、4文字以下になっているけれど、1970年まで同鉄道が1文字だった。後年はVermont Railwayに引き継がれて“RUT”になっている。鉄道名は“ラトランド”と読むようだ(Wikipedia英語版)。
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屋根のシルバーはガルバナイズド・アイアンシート、すなわち亜鉛引き鉄板。歩み板は塗装なんだろう。

LS&I車は、側引戸の幅が珍しい。プルマン・スタンダード社製のPS-1は、一般的に8フィート(開口寸法、以下同じ)。黄緑のRutland車がそれ。一方LS&I車は、2フィート狭い6フィート。一寸見には古臭い感じがする。

ドアの形式を"PS-door"という。


こちらのドアは"7-panel Superior door"。

このドア幅やハシゴの規格はAAR 1944で変更になったのだろうか。2両はCascade Green Forever!に展示している。

というわけで修理は終わり。あとはどうしよう。このままずっと本棚に並べておくわけにもいかないし、かといって仕舞うにダイソーのA4書類入れでは大きすぎる(税抜200円:過去記事参照)。ホント、近年の製品は元箱を失うと惨め。どこかで適当なインロー貼箱を売っていないかな。内寸法225×65×45ミリだと、50フィートのクッション付きやカバード・ホッパーも入るんだけど……。
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このケースが製品オリジナル。販売店が貼った値札を除去したいときは、百円ショップなどで売っているラベル剥がしできれいになる。液体は灯油の様だ。

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