TycoのRalston Purinaビルボードリーファー
車体上回りは,妻と屋根に茶色を吹けば,たちどころに玩具臭が消える.下回りは,金属車輪化とカプラーの車体マウント化,加えて補重.そんなものは手馴れている.お任せあれ.
さて,チェッカーの種明かし.側面をスキャンして,タックシール紙に印刷.さらに…….
皆さんの予想は当たっただろうか.
■ピュリナといえば,犬猫のペットフード・メーカーで,日本でも知られている.単にそれにアヤカった意匠かと勘ぐったが,MR誌を検索すると,戦前の1940年11月号p456にスクラッチビルド・モデルが掲載されていた.時代的に考えれば,模様もレタリングも全て手書きということなのだろう.作者はGeorge Allenという方でOスケール,車番はMRS 2441.
戦後となる1953年3月号にはLaconia Industries社の広告が出ていた.HOスケールのキットで,車番はTyco製品と同じMSR 4554.製品紹介は同年9月号で,曰く、"According to the manufacturer, the prototype was converted from a refrigerator car into a box car. The round roof exhibits four ventilators in place of conventional ice hatches common to refrigerator cars. The reefer doors, however, were not altered, and are therefore shown on the model." 組立説明図はHOseeker.netにあった.
次は実車写真で、アトラス社が2004年に刊行した木造リーファーの解説書に掲載されていた。同一と思しき車5両が見える。
ことほど左様にプロトタイプに拘り過ぎたら,なにもできない.何も買えない.ほどほどが肝要ということ.
■Atlas Rescueフォーラムで「ジャンクの手直しは楽しい娯楽 Refurbishing Jank is an Enjoyable Pastime」と題して,手掛けたモデルの紹介を始めた.そしたら,あっちの連中も加わったのだけれど,どうも"ジャンク"の概念が異なるようだ.当方は,壊れたり組立間違いのブツと捉えているのに,彼らが披露するのはキットバッシュとウエザリングのみ.箸にも棒にも掛からないガラクタは,あちらの中古市場に出てこないのだろうか.
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