2021/03/28

スカイトップ展望車の水上レストラン◆高田寛氏のお便り

The floating restaurant in Detroit, Michigan was the ex-Skytop Observation cars of the Milwaukee Road. Hiroshi Takada visited there on July 26, 1991

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高田寛氏に写真を送っていただいた。一目でわかる通り、ミルウォーキー・ロードが誇ったスカイトップ・ラウンジが水上レストランとなっている。しかも2両。場所はデトロイトで、1991年7月の訪問だという。【画像はクリックで拡大】

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2018/06/06

転換クロスシートの探求(8)

The structure of walkover seats in Japan in the late 1920s

 またまた宮崎繁幹氏からコピーが届いた。購入以来“積読”だったという車両史編さん会2004年刊「国鉄構成客車史第1編 オハ31形の一族 上巻」の数ページ分である(右は下巻を示す)。
 ああ、あの大判で厚い本か。貴重な図面と解説が満載とはいうものの、おいそれと出せる金額ではなかった。すでに絶版ということなので、必要最小限を引用させてもらうことにする。

 この客車系列は1927年-1929年(昭和2-4年)に登場した国鉄最初の鋼製車で魚腹台枠を備えていて重い。アメリカ型でいえばヘビーウエイト客車。17メートル車が2軸で、20メートルが3軸台車を履いた。【画像はクリックで拡大】

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17m オロ31(オロ30600)「100年の国鉄車両2」p195から引用

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2018/05/22

転換クロスシートの探求(4)

Usage situation of walkover seats in the late 1920s in Japan

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1934年製スロ30850(オロ35) 2枚とも1974年交友社刊「100年の国鉄車両 2」から引用

 私の父親は平サラリーマンだったから一等車と二等車には無縁。もちろん私もそうで、どちらかといえば嫌悪感が先に立った。1969年に2等級制となってグリーン車と名前が変わったときには一億総中流の時代にふさわしいと考えたものだ。そのグリーン車には生涯で数度、事情があってお世話になった。ご想像どおり、いつも場違いな感じがして居心地が悪かった。
 1989年に“課長”というポストに就いたら、出張の際にグリーン車に乗る旅費が支給されるようになった。もちろん、真に受ける奴は変人で、その分はおおむね小遣いとなった。当方も模型や洋書に化けた。まあ、良い時代だった。【画像はクリックで拡大】

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2018/05/21

転換クロスシートの探求(3)

Another origin of the walkover seat was only recorded by a British and an Austrian engineers

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"The American Railroad Passenger Car" by John H. White Jr. 1978 page 17

 宮崎繁幹氏より送られてきた資料は日本のものばかりで、完全に虚を突かれた。
 えっ、我が国の本に転クロの起源に迫る情報があるのか? えっ、英国人が米国の草創期の客車について書いている……。それは想像を遥かに超える記録の数々。【画像はクリックで拡大】

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2018/05/18

転換クロスシートの探求(2)

The first reversible seats in Japan were probably equipped with on the Kaitakushi passenger car built in 1880. It is now being exhibited at the Railway Museum in Omiya city, Saitama.

 松本哲堂氏に開拓使号の写真データを送っていただいた。我が国最初の転クロ装備車である。鉄道博物館の展示は薄暗く、撮影には苦労されたようだ。拡大してみたら、装飾ライニングの華麗さにビックリ。新製当時のステータスの高さを思い知るとともに、修復の大変さが察せられる。【画像はクリックで拡大】

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2018/05/11

転換クロスシートの探求(1)

A stady of walkover seats for interurban railways, street cars and etc.

walkover seat 転換クロスシート 事の始まりは某急行電鉄。その社主が新造車を転クロにしたいと言い出した。もちろんモデルの話。寸法や構造の実車資料を提供していたら、興味がわいてきた。
 現在、我が国で広く使われるこの座席は、本当に素晴らしい。進行方向に座れて楽チンだし、さらに向い合せにもできる。それも軽く押すだけ。安価で故障しない上に怪我の心配も寡少。おまけに自動式まである。考えれば考えるほど惚れ惚れする。いったい、いつ、誰が考案したのだろうと思ったら夜も寝られなくなった。(図は京阪3000系用で"電気車の科学"1971年8月号から引用)

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2011/06/27

木造客車に明かりが点灯り

Converting to 2-rail, 6 MTH Trains woodsided passenger cars, NYC's Empire State Express

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 以前にスリーナイン、NYCの999号機4-4-0をお見せしましたが、これに牽引させる客車を入手しました。
 MTHトレインズの64フィート(19.5m)級オープンデッキ木造客車で、幕板にエンパイヤー・ステート・エクスプレスのレタリングがあります。もちろん、正確なESE編成を再現したものでは無くて、同じモールドでUP、PRR、B&O、C&O、CPなどが発売されています。

 この3線式モデルを早々2線式に改造しました。【画像はクリックで拡大します】

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2011/06/01

プルマン・グリーンの代用塗料は

Looking for something a substitute for Pullman Green paint. If possible, aerosol cans are desirable.

 ヤマさんが先日、御自身のブログ「高急モデルノート2」で、最近入手されたブラックストーン・モデルズのHOn3客車を披露されました。そして、手持ちのブラス製も“プルマン・グリーン”に塗りたいと書かれたのす。

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 もちろん、あちらではその名もズバリの塗料が各種発売されています。しかし、残念ながら我々が容易に入手できる代物ではありません。
 こういうときにこそ当方の代用塗料データベースが役立たなければいけないのですけれど、残念ながら未登録です。
 それなら、ものは試しと、探してみることとしました。もちろん私にも塗るブツがあって、欲しいのは安直にも缶スプレーです。【画像はクリックで拡大します】

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2011/05/15

トレイン・ステーションのBNシアターカー・キット

BN theater car kit manufactured by the Train Station Products

 アメリカから小包が届いて、思い当たる節が無いけれど? と訝りながら差出人を見るとウォルサーズ社です。とんでもなく軽いタバコの1カートンほどの箱を開けると、空っぽ‥‥? と、底の方にペタッとありました。それが表題のキットです。

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 同社HOカタログの2007年版に"NEW"で掲載されて直ぐに注文したはずなので、2006年の暮れで、珍しくバックオーダーとしていたものです。【画像はクリックで拡大します】
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2011/05/10

10周年記念にHW客車をでっち上げる

A heavy weight passenger car model was finished for commemorating the 10th anniversary of my mail magazine "American Model Railroad News," and later combined blog "TransPacific Railroad."

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Adsc01777 ジャンク・ボックスを引っ掻き回わしていたら、RMC誌の70周年客車が出てきました。
 ただし、屋根を黒に塗ろうとして側面に塗料が回ってしまったシロモノです。もちろん、都合よく汚れだけ落ちてくれるはずはありません。ベースはアサーンの古いヘビーウエイト客車で、展望車に必須の柵が失われています。

 この展望台を塞ぎ、塗装とレタリングを新調して、我が鉄道の記念車両に仕立てたらどうでしょう。
 この5月でメールマガジンの創刊から10年となりますし、通号も500を数えています。おまけに今年は還暦で定年、さらに初孫も生まれました。【画像はクリックで拡大します】

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