2018/06/15

PFM社ドン・ドリュー回顧録を読んで(3)

I tried to visualize the rise and fall of U.S. importers and Japanese & Korean manufacturers in brass model business. And look back on the historical flow of the second-hand market from the 1970's to the 2000's

 PFMをはじめとするブラス・ビジネスのことをずっと考えている。日韓米の盛衰を数字で表せないかと思い立って、グラフを作ってみた。【画像はクリックで拡大】

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2018/05/26

PFM社ドン・ドリュー回顧録を読んで(1)

Thinking of the Mr. Don Drew's memoir with Pacific Fast Mail, a brass railroad model importer, part 1

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 過去に発売されたブラスの購入手引きで最新かつ最大のものといったら、真っ黒な表紙の"Brass Model Trains Price & Guide"にまず指を折ることはどなたも異論のないところだろう。2008年の第1巻こそ古い日本製がゴッソリと抜け落ちていて使いものにならなかったが、2009年の第2巻は2割以上の大幅増ページで面目を施したものだった。

 実をいうと不評だった第1巻は、"The Brass Train Guide Book"という本のオマケという位置づけだった。本体の方はインポーターやメーカーへのインタビューを並べていて、スタンスが提灯持ちとはいうものの、結構面白かった。
PFM Pacific Fast Mail logo パシフィック・ファースト・メール 唯一、昔の日本製に関係したコンテンツがPFM社で、これはパシフィック・ファースト・メールPacific Fast Mailの略である。そのドン・ドリューDon Drew氏の回顧録が17頁にわたって掲載された。もちろん英文で、語学力に難のある私には細部の意味というかニュアンスがどうしても理解できなかった。10年を経て全文和訳が「米国型鉄道模型とモダンジャズ」というブログに登場した。

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2011/03/25

ブラス・インポーターのLMBモデルズ

The LMB Models, a brass model importer, and the owner, Leonard M. Blum (rewrote on April 29, 2018)

Lmb_logo1 LMBというのは1960年代に日本からブラス・モデルを輸入したオハイオ州クリーブランドのインポーターです。delphinusさんのブログ「真鍮細工鉄道」で、「Vulcan 0-4-2 tankのメーカーはLMBだけど、箱には"Leonard M. Blum"と表示」と知って調べたところ、面白いことが分かってきました。ここにまとめておきます。【RMC誌2011年4月号を伝える記事からLMB関係を分離かつ再構成しました(2018-04-29)。画像はクリックで拡大します】

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2010/01/03

オーバーランド・モデルズの10年

The Latest Decade of Overland Models Inc., a brass importer

 前々回、ウォルサーズHOカタログの、今年2010年版と、ちょうど10年前の2000年版を較べていて一つ、思いついたことがあります。プラスチック製品がどんどん進歩している一方で、ブラス製品は生産数を落としているのではないか、ということです。
 情け無いことに私は、HOではホンの一部、BN物にしか興味がなくて、常時ウォッチしているわけではありませんが、ブラスの雄、オーバーランド・モデルズ社OMIの新製品が出にくくなっていると思ったのです。その広告が掲載され続けているRMC誌の裏表紙を眺めていくと、現在、その届く号、届く号の絵柄が全く変わらないなのです。【画像はクリックで拡大します】
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2009/11/11

明治38年製の交直両用電気機関車

AC-DC operatable Electric Locomotive EP-1 of the New Haven Railroad manufactured in 1905-1908, and it's brass models.

 しばらく前、とれいん誌スタッフによる「モデラーな日々」に珍しいアメリカ型の電気機関車が登場しました。NH、ニューヘイブン鉄道のEP-1です。この辺りがテリトリーだという平野聰氏の一文で、極めてレアなモデルをよく入手できたものです。
 実を言えば、別の意味で私自身も興味を持っていた電機でした。まず小さな先輪を持つ珍妙なスタイルをご覧ください。これで実物が最高時速80マイル/時、128km/hだというのですから驚きます。【画像はクリックで拡大します】

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2009/08/26

リベットだらけの流線形電関はGG-1?

Pennsylvania Railroad's P-5a electric locomotive Modefied version, Sunset Models 3rd Rail O gauge, a brass model, made in China 2000

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 先日、ペンシルベニア鉄道の架線高さを話題としましたので、シンボル的存在であるGG-1のモデルをご覧に入れようと思ったのですが、手持ちはレタリングが無かったり、パンタが壊れていたりと、写真を撮れる状態ではありません。それで、こいつを引っ張り出してきました。同鉄道のP-5a、軸配置は2C2、蒸機で言ったらハドソンです。【画像はクリックで拡大します】

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2009/07/26

ブラス・モデル プライス&データ・ガイド2

Brass Model Trains, Price & Data Guide, Volume 2, 2009 Edition. Just today my one arrived.

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 本日、やっと表題の本が届きました。日曜日でも郵便局が配達するとはちょっとした驚きです。USPSのPriority Mailの箱に写真の白い箱が入っていて、さらにその中から厳重にエアークッションで包まれた厚さ30数mmの本が出てきました。書籍代が49.95ドルで送料が31.26ドルの計81.21ドルです。【写真はクリックで拡大します】

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2009/06/20

NYCのパシフィック4-6-2

The processing of photographs by Adobe Photoshop Elements 7, Part 5: A search of the NYC Pacific 4-6-2 which Kawai Model produced in 1950's

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 林信之さんのHPにアメリカ型が久しぶりに登場しました。カワイモデルが大昔に出していたニューヨーク・セントラル鉄道のパシフィック機です。NYCといえばハドソン4-6-4が余りにも有名ですが、その前にパシの活躍した時代もあったんですね。

 冒頭の2葉はアート・オブ・ブラス第2巻からの転載です。実は、このモデルについて悩んだことがありました。【画像はクリックで拡大します】

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2009/01/22

TMS誌2月号にOゲージのビッグボーイ

A criticism of the article about Mr. Kimpei Sofue's masterpiece O scale Bigboys, carried by the Hobby of Model Railroading (Tetsudo-Mokei-Shumi), a Japanese magazine. (Bigboy, big boy)

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 久しぶりに鉄道模型趣味を買いました。2009年2月号です。
 同誌はアメリカ型には縁遠いことが多いものの「メディアチェック」のページは要チェックで、書店に寄る機会があれば必ず立ち読みさせていただいています。
 昨日もそのつもりだったのですが、この号は思わず買ってしまいました。OスケールのUP蒸機4-8-8-4、それも日本で作られた最高峰のブラスとも言われる祖父江製作所製のモデルが出ていたからです。【上の画像はクリックで拡大します】

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2008/08/21

レナハンズ・ロコモーティブ・レキシコン

Book Review of the "Lenahan's Locomotive Lexicon"

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 少し前のことですが、とれいん誌2008年5月号でカワイ・モデルの古いサウス・シェアー凸型電気機関車を取り上げた記事での話です。この中で波多野茂氏が「古い模型を探すうえでのバイブルであるLenahan's Locomotive Lexicon……」と書かれていたのです。
 実は、この「レナハン」という単語に見覚えがありました。

 早速探すと、同誌1979年12月号のパイプ・スモーキング欄です。
 ここに「眠れぬ夜に、今まで米国で発売されたHOの機関車をリスト・アップしたレナハン・ブックで、羊の代わりに蒸気機関車の数をかぞえてみた。なんと約360形式400タイプ、これに近年初めて模型化されたものを加えてみるとスケールものだけでおよそ450~500形式が発売されていることになる……」とあります。【画像はクリックで拡大】

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