2009/09/08

北米鉄道百科事典で電化を引く

A book review of the Encyclopedia of North American Railroads

 先日話題としたアメリカの架線高さを調べようとして、最初に思い付いた本が表題の「エンサイクロペディア・オブ・ノースアメリカン・レールロード」、1,281頁、99.95ドルという大冊です。
 残念ながら、答えそのものは得られなかったものの、私にとって茫洋としていたアメリカの電化鉄道について書かれたテキストに初めて巡り合えて感激でした。値段の高い割に役に立たないとばかり思っていた本書を再認識した次第です。
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2009/07/30

京阪の色は移りにけりな

The train connecting with the boat Michigan, the Keihan 8005 fleet consisted of 7 cars, a shot at Sekime station. circa 1993

8005_7ren

 8000系を造ったときの話です。
 この車が登場した元々の理由は、三条から出町柳までの開通で到達時分が延びるところにありました。それまで、特急が運用7本で予備2本の9本体制だったものを、ダイヤ編成上から1本を増備する必要が出てきたのです。
 よって基本的なデザイン・イメージは既存の車を踏襲するという考え方だったのですが、この際だからガラっと変えるべきだという意見も当然ありました。それで、京阪グループ内ではこういうことに特に造詣が深い、京阪百貨店の中西徹社長に相談したのではなかったかと思います。【写真はクリックで拡大します】

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2009/07/23

京阪はカーマイン・レッドの心

Why are former two colors of Keihan's limited express bodies called Mandarin orange and Carmine red?

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 この7月に発売された鉄道ピクトリアル誌2009年8月臨時増刊号は9年ぶりの京阪特集ということで、日本の実物誌を”願断ち”しているはずの私も2千円の大枚を叩いてしまいました。来年が開業100周年ということで編集に力が入っているようで、初耳の話や見たことのない古い写真も目白押しです。

 中でも白眉の記事は、澤村達也先輩の「車両開発の一時代」だと思います。さらにこの内の「第3章 回生ブレーキの系譜」が技術に関心のある向きには必読です。複巻(ふくけん)電動機の仕組みをご存じの方々には特に面白い内容だと思います。

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2009/05/22

グレンフィナン高架橋は曲がっているか

Which is the element arch of Glenfinnan Viaduct, Scotland curved or straight?

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 しばらく前の5月19日、朝日新聞夕刊(大阪本社3版)では既に新型インフルエンザ騒ぎが始まっていましたが、私は呑気にも、朝日サンツアーズという旅行会社の広告に目が釘付けになっていました。カーブしたアーチ式高架橋を蒸気機関車が走る写真が出ていたからです。
 早速ネットを辿れば「~ヒースの花咲く雄大な大地とミリタリー・タトゥ鑑賞~ 列車で巡る・スコットランド紀行 9日間」という、関西空港発着のイギリスツアーです。

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2008/11/15

ウィントン・エンジンのEMC入換機

 EMDの前身であるEMCが製造した草創期のディーゼル入換機、SWとSW-1が異なる形式ということを知って、BNには全く関係が無いのですが、興味が出てきて勉強をしてみました。
(*^_^*)

 引っ張り出してきた資料は2つです。
 1つは定番のカームバック・ディーゼル機関車図面集で、このp34にSW、SCの図面があります。ただしこの本、現在は版元で絶版となっています。初版が出た1980年からはだいぶ年数が経っていることもあって、たぶん近々、大幅にページ数が増えた新版が出てくるのではないかと期待しています。蒸気機関車図面集の方の在庫は大丈夫です。

Seconddiesel もう1つは、私が古めのディーゼル機で教科書としているThe Second Diesel Spotter's Guide(1973年刊)です。こちらも絶版ですが、古書が潤沢に出回っています。近年、Wikipediaの記述が充実してきていますから再版の可能性は非常に低いのではないかと思います。

 さて、ウィントン・エンジン付のEMC入換機の分類です。製造は1936年から1939年までの4年間です。HTMLタグの練習も兼ねて、次の表を作ってみました。35年製の試作機2両とかNW-4、1,800hpのTは除いています。

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2008/08/28

MCBAのバーリントン・ブレーキ実験

 しばらく前にお送りした「自動連結器誕生の物語」の中で紹介したアメリカの鉄道安全装備法=Railroad Safety Appliance Actの制定において、特に空気ブレーキ実用化への大きな切っ掛けとなった実験があります。それが1887年のバーリントン近郊におけるMCBA(the Master Car Builders Association)主催のトライアルです。

 私が初めてこの実験のことを知ったのは、ライフ/人間と科学シリーズ「車と文明」(1977年刊)の次の一文です。
「年間3万件以上にものぼる死傷事故に対する鉄道関係者の態度に義憤を感じていたコフィンは、MCBA(原文には汽車製造協会)の手で長い貨物列車にエアブレーキと連結装置を取り付けて、実験してみることを説得した。その様子を見ていたある人は次の様に書いている。"長い列車が、バーリントンへ入る前の急な下り坂を時速64kmで突進してきた。そこでブレーキを掛けると汽車は150mも進まないうちに、きしみ音をほとんどあげずに停車した" その輝かしい成果をみて、年老いたコフィンは"私は世界一の幸せ者である"と泣きながら叫んだ……」

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2008/03/15

カスケード・グリーンの残影

 フラッグスタッフ駅(Flagstaff, AZ)を東へ進むと前方に、ホワイトとグリーンのゼブラ模様をした機関車が見えてきました。
 BN機です。早速走っていって撮影したのは言うまでもありません。

 4重連の前2両はキャブ側面にFURXとありますから、BNSFではなくてFirst Union Railという会社のリース機ですね。ナンバーの8130と7208がBN時代を踏襲しているとすれば、共に1980年製造の低騒音型ということになります。3両目はBNSF 6853で元ATSF 5124、4両目がグリーンの元BN、BNSF 8039(1979年製)です。4両ともSD40-2です。FURX 8130にはFRAが規定した反射テープが未だ貼り付けられてないのでオリジナルの雰囲気を保っているのは皮肉です。【写真はクリックで拡大します】Feb. 13, 2008
Bn698

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2008/03/14

フラッグスタッフ・デポ

A visit to Amtrak Flagstaff Depot, Arizona

All Photos on Feb. 13, 2008
フラッグスタッフ

 昔のサンタフェ鉄道AT&SF、今のBNSFの本線に寄り添ういにしえのルート66、現在のインターステート40号線を東へ進み、アリゾナ州のキングマンKingmanに宿泊しました。さらに東へ向かい、休憩でフリーウェイをフラッグスタッフFlagstaffという街で降りたのです。そして旧道を行くと、一目で駅舎と判る古い建物が見つかりました。【画像はクリックで拡大します】

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2006/11/03

京阪三条の"しのだや"とタコナイト

Gdscf4777 DM&IR、GN、BN辺りのファンしか興味がないかも……
melma! Back Number 2006/11/03 Vol.208 total 311

 久しぶりに三条京阪で昼飯時になったので、「しのだや」に行ってみました。

 私が駆け出しの頃の30年前と全く変わらず、うらぶれた駅前食堂のスタイルを守っているのは、天然記念物的と言えます。
 懐かしくなって「ビフかつライスに赤出し」と声を掛けると、そこそこ若い娘が「ビフかつ定食ですね」と答えたのには面食らいましたけれど、セットで注文すると20円引きとなるとのことです。30年前は腰の曲がった婆さんでした。カツは同じように薄くて、味も覚えている通りでした。心持ち小さくなったような気がします。赤出しも、具は油揚げのキザミだけ、味噌の風味も、舌が火傷するほどの熱さも昔のままでした。

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2006/09/27

LA市街を突っ走るコンテナ列車

半地下式20マイルの接続鉄道が2002年に運用を開始して……
melma! Back Number 2006/09/27 Vol.198 total 306 copies

「アラメダ通りに沿って興味深いことが起こっている。
 我々の工場のフェンス際でユニオン・パシフィック鉄道が3複線のメインラインを建設しているのだ。この2、3週間、線路を敷設する機械が毎日動いていたが、今は調整が行われている。

 その様子を土曜に出かけて行って写真に撮り、来週にはウェブサイトに載せるつもりだ。様々な情報を総合すると、ここにはUPとBNSFが走るようだ。工場のフェンスの外側では作業が続いている。
 アラメダ通りを横切る2本の線路にはバラストが撒かれて今、走行出来るようになった。我々がウェブサイトに掲載した瓦礫の山は無くなって……」

Photo_2 という文章は本誌第6号(2001年5月19日アサーン社直送のメールをもらう方法)で、同社メールの一節を翻訳して紹介したものですが、このアンダーライン部分が、誤訳だったことが判明しました。

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