2010/08/10

現代!「アメリカ鉄道大全」

Tauzenf 7月末に発売とのことで、ずっと通勤途上の書店を探していて、やっと入手しました。松尾よしたか、佐々木也寸志共著「アメリカ鉄道大全-アメリカ本土48州鉄道完全ガイド」です。
 奥付には「2010年8月10日初版第1刷発行」です。

 著者のお二人は"とれいん"誌をはじめとした専門誌で永く御活躍中ですから、内容は折り紙付きというか、集大成とも言うべき、255頁の大冊です。
 類書にありがちな翻訳の稚拙さや、不適切な用語などは微塵もありません。全ての写真とテキストがオリジナルで、しかも安心感を持って読める、日本のファンがアメリカの鉄道を楽しむときの“スタンダード”と断言してもよい本です。【画像はクリックで拡大】

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2010/07/31

ゲージ・スラックの鉄道工学

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Img543 緩和曲線で教えを乞うた"元"鉄道主任技術者曰く、「そういえば、『鉄道工学』という科目があった。教科書を残しているはず」とのことで、貸していただきました。森島宗太郎著「鉄道工学」1965年刊という箱入り定価1,600円です。
 まあ、モデリングに直接、役に立つという内容は含んでいないのですけれど、ターンテーブルとか、カーリターダーとかの詳細や、設置した配線例がたくさん示されていますから、そういうものが鉄道においてどういう位置付けだったのかを知るには貴重な書物だと思います。蒸機の終末期、昭和30年代の鉄道輸送システムの解説書という趣きでしょうか。

 その中で、小さな事柄ですけれど、軌間のスラックについての記述が有意義だと思いました。たぶん、多くの方のイメージとは異なっているはずです。【画像はクリックで拡大します】

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2010/07/23

鉄道書籍雑誌の消滅大予言

Kaimei  「鉄道完全解明」という本を買いました。会社四季報を出している東洋経済新報社の週刊東洋経済別冊です。カラー130頁が980円という値段にも釣られ、つい、手が出ました。
 中身は、同誌4月3日号に50頁を追加したものとのこと。広告がNTN、JR東日本、それに日立などですから、普通のファン向け本とは一線を画す内容です。こういう出版社が、鉄道の企画、構築、運営担当者に直接取材して、現在進行形の情報が公表されるなどとは時代が変わったものです。
 さて、私の目を釘付けにした記事は「"テツ誌"各編集長に直撃取材」です。ここに鉄道雑誌の発行部数が記してあったのです。【画像はクリックで拡大します】

 

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2010/07/09

明治人の見物した費拉特費万国博覧会(1)

Horse tramways that the Japanese of Meiji-era were sightseeing during the Philadelphia Centennial Exposition in 1876, part 1

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1881年の出版物掲載のCNJ向けボールドウィン社製蒸機

 国立国会図書館、近代デジタルライブラリーのサイトにはイントロダクションともいうべき電子展示会なるコーナーがあって、ちょうどこの6月、「博覧会-近代技術の展示場」という展示がアップされました。現在盛況を極めると伝えられる上海万博にあやかっているのでしょう。
 ここには1900年までに開催された内外の博覧会一覧があり、出展品からみる産業技術発達の様子が豊富な図版を使って説明されています。「機関車・電車」なる画像も20数枚がアップされていて、その一端をうかがい知ることが出来ます。まあ、説明の珍妙さには目を瞑らなければなりません。
 残念なことは、掲載資料一覧の中に示されている近代デジタルライブラリーの公開図書が、国内の博覧会に限られていることです。【画像はクリックで拡大します】

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2010/06/30

明治人の触れたニューヨーク市街鉄道

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ニューヨーク市街鉄道1896年 画像の出典

 前回紹介した松井拍軒(松井広吉)著「米国漫遊雑記」1901年(明治34年)刊の内容は、英文なら今でも容易に知れるものなのかもしれませんが、我々にとっては、少なくとも私にとっては、日本語である点がすこぶる貴重です。
 寝台列車に劣らず、ニューヨーク市内交通の章も感動モノです。まさに馬車からケーブル、路面電車、蒸機牽引高架鉄道、さらに地下鉄へと変遷する過渡期の様子です。
 日本では最初に京都で電車が走り始めたのが1895年、名古屋が1898年、川崎の大師が1899年、大阪と東京の路面電車は1903年ですから、市井の人々が電車なるものを見聞きし始めた頃でしょうか。
 これを例によって、読み易いように加工してご覧に入れます。写真はネット等から探し出した、それらしいものです。
 また、汽船と汽車の接続について、我彼の差を嘆じた章も付け加えておきます。【画像はクリックで拡大します。長文です】

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2010/06/26

明治人の乗ったアメリカの寝台列車

Sleeper

Photo

 国立国会図書館の近代デジタルライブラリーに、1900年にアメリカを巡った文筆家と思しき人の旅行記がありました。松井広吉著「米国漫遊雑記」東京:博文館、1901年(明治34.1)刊という本です。

 この寝台列車に乗った章が面白いので、例によって読みやすく加工してお見せします。
 写真版も添えられているのですが、鉄道に関係のないものばかりで、しかも不鮮明ですので、手持ちのJohn H. White, Jr.著"The American Railroad Passenger Car"から、1900年前後のものを選んで添えてみました。客車は木造で、この後に鋼製車のヘビーウエイト時代になるのだと思います。【画像はクリックで拡大します】

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2010/06/22

明治人の読んだアメリカ鉄道王たち

Several American railroad tycoons appeared in biographies written in the late Meiji Era, arround 1900. Jay Gould, Vanderbilt, Stanford, Huntington, Hill, Harriman & etc.
 国立国会図書館の近代デジタルライブラリーを繰っていると、偉人伝とか立身出世話を多く目にします。時代の空気ですね。
 特に米国モノは、アメリカン・ドリームということで、ジェームズ・ヒル、バンダービルト、スタンフォード、ハンティントン、プルマンと、我々の知っている鉄道王たちが目白押しです。

Jay Gould その中で驚いた人物がジェイ・グールドです。現代の日本ではほとんど知られていない上に、以前読んだ文献では悪徳投資家の評判ありで、全く意外でした。9冊にも出てきて、中で「皇民読本」は学校の教科書ですよね。
 ことに、死の5年後に著された1冊丸ごと「鉄道王グールド」南海生著は、生前の悪評を知っているにもかかわらず、ベタ誉めなんです。肖像は本書からの転載です。

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2010/06/17

京阪電車開業1年目の評判

The Keihan Electric Railway that just launched, was shown in a book published in the Meiji Era 1944 for the industry.
淀城址

Photo_2  国会図書館の近代デジタルライブラリーに面白い本を見つけました。京阪電車の開業1年後という明治44年(1911年)9月25日発行、著作者兼発行者大久保透(高城)という「最近の大阪市及其附近」です。
 評論を加えて、大阪市の行政など、あらゆる方面を概観している文章は、まあ、当時の一般的な認識とは言い難い面もあるとは思います。この最後に4私鉄の話が出てきます。著作権が切れていることを良いことに、ここの京阪の一部を抜き出してみました。【画像はクリックで拡大します】

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2009/02/25

島秀雄の世界旅行1936-1937

 とれいん誌3月号p157に紹介があって購入した本です。
 新幹線の開発で中心的な役割を担った技師長、島秀雄氏が戦前に世界一周旅行をしたアルバムの紹介というのですから、鉄道ファンなら「オッ」でしょうし、税込み4,830円というのですから「ギョッ」でもあります。本人撮影の写真と持ち帰られたパンフレットやタウンガイドを満載しているのですから、この値段は致しかたの無いところでしょう。

 まとめられたのは高橋団吉という、既に「新幹線をつくった男 島秀雄物語」や「春雷特急 十河信二物語」なるノンフェクションを著しておられる方です。監修の島隆氏は島秀雄氏のご子息で台湾新幹線の開業を6年間にわたってコンサルタントされた方、出版は技術評論社です。

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2008/09/20

旭屋書店の鉄道書コーナーにて

 久しぶりに大阪は梅田に出る用事があり、マッハ模型に寄ってみました。ただしモデリングから遠ざかっている身には情けないことに何も買うものが見つかりません。その足で旭屋の8階に上がると、今月発売の鉄道雑誌目当てなのか賑わっています。

 ざっと一巡すると、奥の方にMR誌が置いてあるのが目に留まりました。その陰にTrains誌と"How To Build Realistic Layouts"というレイアウト解説が約10冊ずつ並んでいます。MR誌が2冊ほどでしたから、たぶん3書とも同じだけ仕入れて、他の2書が売れ残っているのだと思います。

 その傍らに張り出しで数冊置かれていたのが『文豪たちの大陸横断鉄道』という新書です。アメリカはあるかな、とパラパラと捲ると最後の数ページだけでしたので、立ち読みを決め込みます。
 出ているのは2人で、野上弥生子の『欧米の旅』と、永井荷風の『あめりか物語』です。
 前者は太平洋戦争開戦直前の1939年に、ニューヨークからシカゴまではNYC、シカゴからグランドキャニオンまではAT&SFに乗ったとあります。NYCは「激しく揺れた」とのことで、ウォーター・レベル・ルートだと信じていた私には意外でした。それでも「タイプライターを打ち続ける」女性記者がいたそうです。

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